国営ベトナム通信社ラオス支局の特派員によると、在ラオス・ベトナム大使館は５月30日、ラオスの首都ヴィエンチャンで、「強固で団結したコミュニティーを結集・建設し、ラオスの国土建設と繁栄、そして、祖国ベトナムへの結び付きに貢献することを目的とした、精神的文化活動とコミュニティー動員工作との結合」というテーマのフォーラムを開催した。
　フォーラムには、グエン・バー・フン在ラオス・ベトナム大使、ルオン・タイン・ギ在外ベトナム人に関する国家委員会副委員長、ヴィエンチャンにあるラオス・ファットティック寺の住職で、バンロン寺、ゴックタム精舎の代表でもあるティック・ミン・クアン師、在ラオス・ベトナム人総会、在ヴィエンチャン市ベトナム人協会の代表、ラオスで投資・経営を行うベトナム企業家協会(BACI)の代表、在ラオス・ベトナム大使館の関連各機関の代表らが出席した。
　フォーラムでは、５件の報告が行われた。報告は、「社会活動・慈善活動への参加動員工作におけるラオス国内およびヴィエンチャン市内のベトナム仏教施設の役割」、「コミュニティーの精神的文化活動を含めた文化・社会活動を通じ、自らの起源としての祖国・民族を思う活動の推進」、「コミュニティー運動や社会・人道活動の推進によるコミュニティーと仏教・民族間の調整、結合の前提条件の整備」など。
　フォーラムに参加した代表らは、ともに故郷・祖国を思い、ともにラオスの経済社会の発展に参加、貢献する、強固な在ラオス・ベトナム人コミュニティーの建設、団結、発展のため、仏教活動に限らず、精神的文化活動の効果向上に向けた多くの意見を出した。
　不完全ながらも、ある統計データによると、現在、ラオスでは約10万人のベトナム人が働き、学び、生活している。そのほとんどが仏教を信仰し、ラオスにあるベトナム寺院を共通の家とし、信仰を実践する場であり、皆で会い、互いに同胞、同郷の思いを共有する場となっている。
　したがって、精神的文化生活とコミュニティー活動との結合は、強固な在ラオス・ベトナム人コミュニティーの動員、結集、団結の推進に限らず、彼らが故郷の文化的特色や良き伝統的な風俗習慣を維持し、常に故郷、祖国を思うことにも貢献する。
　ベトナム仏教は、在ラオス・ベトナム人の精神的必要性を満たすため、20世紀初め頃、ラオスに伝わった。
　現在、ラオス国内にベトナム人の仏教寺院が13あり、その内、首都ヴェンチャンには寺院３つと精舎１つがある。

Tweet

この記事の原文はこちら

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:内海沙姫 ）
（ 記事ID:4445 )