保健省: 15度以上の酒、ビールの広告を厳禁する
2018年06月08日付 VietnamPlus 紙
15度以上の酒、ビールについて、あらゆる形態の商品、あらゆる形態の広告が厳禁になる。
15度以下の酒、ビールのメディア上の広告は22時から翌日の6時までの時間のみ許される。
上記は省、業界、企業の意見を取り入れてアルコール害予防法案の中で保健省が提示した内容である。
保健省法制局副局長のチャン・ティ・チャン氏によると 酒、ビールの消費を軽減する各対策を強化するため、法案の中で、広告活動については、人々への商品宣伝活動に対する引き締めを行う。
保健省はまた15度以下の酒、ビールも子供を対象としたテレビ、映画、印刷物上の広告、交通機関での広告、屋外広告、酒・ビールを生産販売する企業のホームページを除くウェブ上での広告を厳禁するよう提案している。
チャン氏はまた、広告を監視することは酒、ビールの消費を減らすための各国による重要な三つの解決策のうちの一つであると述べた。現在、世界中で17カ国はすべてのメディアにおける広告を禁止し、80カ国は一部禁止している。
ハノイで6月8日、アルコール害予防法案に関する情報を提供するワークショップが開催され、保健省法制局グエン・フイ・クアン局長は現在の多量のアルコール消費は警戒せねばならず、十分に監査し供給の量を減らさなければならないと述べた。
酒とビールの消費をアルコール換算するとベトナムにおける1年間の15歳以上のアルコール摂取量は急速にのびている。
具体的には15歳以上のアルコールの年間消費量は2003年から2005年の3.8リットルから2008年から2010年の6.6リットルに上がり、2016年は8.3リットルで、118%上昇した。
ベトナムは世界保健機構(WHO)のランキングにおいてアルコール摂取量で194カ国中94位から64位へと30段階上昇した。
WHOのアルコール含有飲料と健康に関する全世界の現状の報告によると、ビールからのアルコール消費量が酒からのアルコール供給量の増加より早いため、ビールの摂取による害も日増しに増えている。
現在、酒、ビールの生産、売買に関する現行の法律が規定する文書類はかなり十分で、法律、政令、議決、指令、通達など85に及ぶ文書がある。しかし、この業務は依然として上手く管理されていない。
理由として、クアン氏は以下のように述べた。酒とビールに関する活動の管理についての規定は85あるが、効力を発揮しているのはわずか33だけである。しかし、これらの文書は主に生産、売買に関する調整を行うもので、酒とビールに関する違法行為に対する処罰はとても少ない。
それゆえ、酒、ビールの消費量を減らし、酒・ビールの供給をチェックし、その害を減らす各種活動を網羅する規定を作ることが必要なのである。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:森本悠太 )
( 記事ID:4468 )