水力発電の潜在力はほぼ開拓し尽くされ、また、化石エネルギー源は日々枯渇していく中で、風力発電や太陽光発電の再生可能エネルギーの発展は不可欠の傾向となりつつある。
　日射量と風力に関し、国内で最も高い潜在力と優位性を持つニントゥアン省は、現在、国内の再生可能エネルギーのセンターとして発展すべく、投資の誘致を推進している。

　　　投資誘致を加速する

　2030年までの計画によると、ニントゥアン省は、総出力1,429 MWの風力発電エネルギー・プロジェクトや、総出力3,912 MWの太陽光発電エネルギー・プロジェクトへの投資を誘致する。
　これまでに、ニントゥアン省には、政府首相や商工省が電力発展計画への追加に同意した15件の風力発電プロジェクトがある。その中には、出力規模約748.75 MW、登録総資本金約27兆5,7700億ドンの投資認可書、投資方針決定を受けたプロジェクトが12件ある。
　同様に、ニントゥアン省には、政府首相や商工業省が電力発展計画への追加に同意した25件の太陽光発電プロジェクトもある。その中には、出力規模999 MW、登録総資本金27兆8,760億ドン以上の投資方針決定を受けた18件がある。
　早期に再生可能エネルギーの全国的なセンターになるべく、ニントゥアン省は、再生可能エネルギー・プロジェクトの展開を早めるため、土地税、法人税、輸入税の軽減およびインフラ投資に関する政府の規定の枠に沿って、投資家が優遇策を享受できるよう、投資誘致の推進、および、より有利な条件の整備に集中して当たっている。
　具体的には、再生可能エネルギー分野への投資家は、プロジェクト実施期間中、用地の借料はすべて免除される。また、法人税の税率は10％が適用され、4年間は法人税が免税され、その後９年間は50％が軽減される。
　同時に、企業の固定資産形成のために輸入される物品に対する輸入税も免税される。
　ニントゥアン省人民委員会のファム・ヴァン・ハウ副委員長は、日射量と風力の大きな潜在力により、ニントゥアン省は全国の再生可能エネルギーのセンターになる可能性を完璧に持っていると述べている。よって、ニントゥアン省は、省内で再生可能エネルギー・プロジェクトを実施するための能力、経験、最新の技術、最高の決意のある投資家を最優先に優遇するという。
　今後、省の人民委員会は、人民委員会の各部局に対し、再生可能エネルギー・プロジェクトを早期に実現させるため、投資家らと協力して、投資手続きや土地の収用などに関する未解決問題を早期に解決するよう引き続き指示していくという。
　風力発電や太陽光発電の各プロジェクトが商業生産されるようになれば、国のエネルギー安保にも大きく貢献し、同時に、地方の経済社会の発展の推進にも貢献するであろう。

　　　早期に再生可能エネルギーのセンターになる

　ニントゥアン省を全国の再生可能エネルギーのセンターにするため、ニントゥアン省人民委員会は商工省に対し、基本設計書類の審査時間をチェック、検討し、短縮するよう求める文書を出した。さらに、再生可能エネルギー・プロジェクト－特に太陽光発電プロジェクト－の構造設計図や施工図についても審査時間のチェック、検討、短縮を求めた
　これは、ベトナムにおける太陽光発電プロジェクト発展奨励措置に関する政府首相の第11/2017/QD-TTg号決定に基づく価格面での措置を享受できるよう、投資家が風力発電所や太陽光発電所を建設し、早期に稼働できるよう条件を整えるためのものである。
さらに、商工省に対し、国の管理に資するためにも、風力発電や太陽光発電に関する技術基準の制定を検討するよう求めた。

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（ 翻訳者:山森美佳 ）
（ 記事ID:4493 )