第6回越日国防政策対話の開催
2018年07月04日付 VietnamPlus 紙


 ベトナム通信社東京支局の特派員によると、第6回越日国防政策対話が7月4日東京で、ベトナムのグエン・チー・ヴィン党中央委員・国防次官・上将と日本の真鍋朗防衛審議官の共同主宰により開催された。
 真鍋審議官は席上、越日関係が各方面で良好に発展している中で、ベトナムの高級軍事代表団を迎え、第6回越日国防政策対話を開催できることへの喜びを表した。
 真鍋審議官は、日本は常に地域におけるベトナムの役割を重視し、二国間の協力関係、さらには、ベトナムとの国防関係を重視し、さらなる推進を望んでいると述べた。
 グエン・チー・ヴィン国防次官は、真鍋審議官と日本の防衛省の盛大な歓迎に感謝の意を示し、ベトナムと日本は多くの共通点を持ち、互いに信頼し、多くの分野で協力してきたと述べた。
 この協力は、両国の独立、主権、発展の維持、そして、アジア太平洋地域における平和、安定、繁栄の強化に貢献し、両国の人民に利益をもたらすであろう。
 グエン・チー・ヴィン次官によると、第6回越日国防政策対話は、2018年5月のチャン・ダイ・クアン国家主席の国賓としての訪日、2018年4月のゴー・スアン・リック国防相の公式訪日の直後という重要な意味のある時期に行われた。
 よって、今回の対話は、二国間の国防協力の一層の強化に関する両国高級指導部の共通認識を展開するための措置について話し合う機会でもある。
 対話で双方は、両国が関心を持つ国際情勢や地域情勢について意見交換し、また、平和、協力、発展はこの時代のあらゆる国家に共通した趨勢であり、全ての争い、相違は国際法に則り、武力行使や武力による威嚇によらない平和的な対話によって解決されるべきであるとの考えで引き続き一致した。
 二国間の国防関係について、双方は、「ベトナム国防省と日本国防衛省の間の国防協力及び交流に関する覚書」(2011年10月署名)と効果的な二国間の協力体制を基礎として、越日の協力関係は、引き続き効果的・実質的に発展し、特に各レベルの代表団の交換、両国の空軍、海軍の部隊間交流、人材養成協力、国連平和維持活動への参加など各分野において発展し続けていると指摘した。しかしながら、これまでの協力は未だその潜在力や双方の期待に見合ったものにはなっていない。
 今後、両国が調印した各種協力合意文書、特に両国の国防相が4月に打ち出した「ベトナム国防省と日本国防衛省の間の次の10年に向けた越日国防協力に関する共同ビジョン声明」に基づき、双方は、国防関係をより深め、ベトナムと日本のアジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ関係の重要な柱にするため、共に努力していくことで一致した。
 双方は、引き続き、各レベルの代表団の交流・交換の促進、国防政策対話メカニズムの維持・質的向上、実質的協力・相互信頼の強化に向けた両国の海軍・陸軍・空軍間の協議の実施、多国間の国防・安全保障メカニズムやフォーラムにおける相互の協力・支援の強化、軍医・サイバーセキュリティー・国防産業・国連の平和維持活動への参加・海上の安全保障・救難救助などの分野での協力推進-などで一致した。
 また、日本の防衛省は、戦争が残した不発弾・地雷およびダイオキシンの被害克服におけるベトナムの努力への支援を表明し、同分野でのベトナムの能力向上支援プログラムを早めに実施すると述べた。
 同日、グエン・チー・ヴィン次官は日本の防衛省本省で小野寺五典防衛大臣を表敬訪問した。席上、小野寺大臣は、ベトナム国防省代表団の訪問を歓迎し、日本の防衛省は各レベルの代表団の交換を通じ、ベトナム国防省との関係をさらに強化することを希望していると述べた。
 小野寺大臣は、二国間の国防関係の効果的、実質的発展に向けた方策を模索するための両国の国防政策対話メカニズムの重要な役割を高く評価した。
 グエン・チー・ヴィン次官は、小野寺大臣の早期ベトナム訪問を招請するゴー・スアン・リック国防相・大将からのメッセージを伝えた。
 グエン・チー・ヴィン次官は今回の日本訪問に合わせ、中根一幸外務副大臣、兼原信克国家安全保障局次長、江島真也国際協力機構(JICA)理事らと会見した。
 会見の中で、日本側は、特に地域の安全保障情勢が複雑に変化しつつある中でのベトナムとの関係を高く評価した。さらに、日本はベトナムの祖国建設、経済社会発展を常に積極的に支援するとともに、両国の国防協力関係がさらに発展するよう支援し、条件を整えると表明した。

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( 翻訳者:野村純太、ホアン・ミン・チャン )
( 記事ID:4510 )