人民政権転覆をめざす活動グループに判決
2018年08月22日付 VietnamPlus 紙
反動組織「臨時ベトナム国家政府」の主要メンバーであるファン・アングル被告
8月22日午後、1999年刑法第79条による「人民政権転覆をめざす活動」の罪を犯した反動組織「臨時ベトナム国家政府」のメンバー12人の被告を審理した第一審の裁判が結審した。
裁判の内容によれば、SNSやネット空間上のアプリを通じたインターネットの発展を利用し、ダオ・ミン・クアン(1952年生まれ。米国国籍。元ベトナム共和国[南ベトナム]軍人)をリーダーとする反動組織「臨時ベトナム国家政府」は、ベトナムの党と国家の政策・路線を歪曲して宣伝する多くの手段や計画を実行し、ベトナムの体制と国家に不満をもつ分子を勧誘し、国外から人を送り込んで国内の人を勧誘し、人民政権転覆のために、破壊の目的をもって武装暴動や反対活動を実行した。
この裁判のなかで、被告グエン・ジェームズ・ハン(1967年生まれ。アメリカの越僑)、ファン・アングル(1956年生まれ。米国国籍)は、ダオ・ミン・クアンの指示を伝え、中心となって謀議し、他の被告たちに任務を分担し、次のようなことを行なった。ビラを配り、放送局に突入して電波を制圧し組織の宣伝を放送する、公共の場所にあるホーおじさんの像にペンキをぶちまけたり汚す、人を集めてFormosaに反対するデモをする、など。
しかしながら、これらの分子の活動の大部分は関係当局によって発見され、阻止されている。
グエン・ジェームズ・ハンとファン・アングルの行為は、裁判のなかで主要な役割を演じていたので、それに相応しい量刑が必要である。その他の被告は、組織「臨時ベトナム国家政府」の反動的な宗旨・目的は明確に知っていたものの、入会申込書を書き、次のような組織の任務遂行を通じ積極的な反応を示してきた:組織の支援金を受け取る、デモに参加し他人を勧誘する(なかには中高生も勧誘)、ダオ・ミン・クアンを「第三ベトナム共和国大統領」に選出する国民投票をする、など。
法廷は各被告の行為がとりわけ深刻で、国家の安寧を侵し、国の安定・発展を破壊し、政治的安寧と社会的安全秩序を失わせ、ベトナム社会主義共和国の利益に逆行するものであると認定した。
各被告の行為は、1999年刑法第79条第1項で規定されている罪罰である「人民政権の転覆をめざす活動」の罪を構成する。
被告の多数は若者で、偏った見方をもち、低学歴で法律の知識に乏しく、反動組織の待遇の約束や役職任命を盲目的に信じていたので、ネット空間上で歪曲した悪い情報に接した時、反動組織の悪質分子によって騙され、勧誘され、違法行為を実行してしまった。
裁判での調査・審理の過程で、各被告(ファン・アングル被告は除く)は後悔や悔悛の情を示し、過ちを認め、早く家族の元に帰れるよう法廷に情状酌量を願った。
証拠と裁判での公開尋問、量刑判断、各被告の身の上に基づき、ホーチミン市人民裁判所は各被告に判決を下した。グエン・ジェームズ・ハンとファン・アングルは14年の刑で、ベトナムでの刑執行終了直後に2人の被告を国外追放する。
法廷は、グエン・ミン・チーに11年の刑、ドー・タイ・ニャン、グエン・フン・アイン、チャン・トゥアン・タイに10年の刑、ヴォー・ホアン・ゴック、ドー・クオック・バオに9年の刑、チャン・ヴァン・ヴィンに8年の刑、チャン・クアン・ヴィンに7年の刑。グエン・ヴァン・チャイン、ドー・ティ・トゥイ・ズンに5年の刑の判決を下した。各被告は刑の執行を終えた後、2~4年の観察処分を受ける。
公安省によれば、亡命反動組織「臨時ベトナム国家政府」はテロ組織で、名を轟かし、ベトナム共産党の役割を抹消してベトナム社会主義共和国を転覆する目的のために、ベトナムで多くの危険な武装暴動や反対活動を実行してきた。
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:4517 )