政府転覆の陰謀により、レ・ディン・ルオンに禁固20年の判決
2018年08月16日付 VietnamPlus 紙
裁判で判決を聞くレ・ディン・ルオン被告
8月16日、ゲアン省ヴィン市において、同省人民裁判所は、「人民政権転覆をめざす活動」の罪に関するレ・ディン・ルオンの第一審公判を開いた。
レ・ディン・ルオンは1965年12月10日生まれで、ゲアン省イエンタイン県ホップタイン社第9集落に在住。
2017年7月24日、レ・ディン・ルオンは捜査機関により取り調べを受け、ゲアン省公安は「人民政権転覆をめざす活動」の行為に関して緊急逮捕した。
審理の内容に基づき、また訴訟を起こした裁判調書にある資料に依拠して、法廷はレ・ディン・ルオンがゲアン、ハティン、クアンビンの各省における組織「ベトタン(Việt Tân)」[訳注:ベトナム更新革命党の略。米国在住のベトナム系の人々によって1982年に米国サンホセで結成された政治団体]の有力な活動家だと認定した。
レ・ディン・ルオンの行為は、ベトナム国民である人々を「ベトタン」に引き入れ、ベトナム領土内で同組織を拡大させた。
レ・ディン・ルオンは、ベトナムの人民政権に反対し、人民政権を弱体化させ、ひいては混乱・転覆させようとする「ベトタン」の宗旨・目的を積極的に体現し実行した。
その手段は、ネットのつながりを通して、人民政権転覆をめざす内容をもった他のFacebookのアカウントに「いいね!」や「コメントする」、「シェアする」を送り、そこから接触して多くの人を「ベトタン」に勧誘し引き入れるものであった。
Facebookを使用する過程で、レ・ディン・ルオンは「ベトタン」に共鳴する感情や意志を明確に示し、「ベトタン」のために宣伝・鼓吹する多くの記事を積極的にフォローし、投稿しシェアした。そのなかには、「ベトタン」を論じて称賛し、テロ組織「ベトタン」の路線を鼓舞し、ベトナムの情勢を歪曲し、ベトナム共産党を悪しざまに言い、政治・社会的事件や経済発展、社会的安全、環境を悪用して事実を捻じ曲げ、人民大衆のなかに疑念や不安を生じさせるような多数の記事があった。
行為とその性質からして、裁判は特別に重大なものである。被告の犯罪行為は長い期間にわたり、多くの人を引きずり込み、国内の社会問題を悪用した多数の記事と共に進められてきた。それは、歴史を歪曲し、人民大衆を扇動し、党・国家および公権機関を侮辱し名誉を傷つけるニュースを流し、思想を破壊し、民族大団結を分裂させ、党の指導と国家の管理の役割に対する人民の信頼を損なわせるためであった。
被告は、自分のしたことは法律に違反していると意識していたが、そこだけにとどまらず「ベトタン」の組織を拡大するために多くの人を勧誘し引きずり込んだ。
その行為は、ベトナムの国の政治、経済、文化、安全保障、対外関係、独立主権、領土保全の体制を侵犯した。したがって被告を改造・教育し広く防止作用をもつようにするため、厳格に処罰する必要がある。
1999年刑法第79条の第1項と第38条・第39条・第92条を適用し、法廷はレ・ディン・ルオンに禁固20年と刑執行後5年間の観察処分の判決を下した。
審理で、法廷はこの裁判を通して、広くは敵対勢力、狭くは「ベトタン」や国家の安寧を侵犯するグループに属す犯罪者たちがさまざまな方法や手段をもって、扇動したり、歪曲したり、反対運動の先頭に立ったりしていることが明らかにされたとした。外面を見て、国を愛し体制を愛し民族を愛する人々だと思っても、方法や手段は異なれども、本質は変わらず、すべてはみな、ベトナム社会主義共和国を転覆し、ベトナム共産党の指導的役割を抹消するという最終目的のために奉仕するものであった。
そのことは、常に革命的警戒精神を高く掲げ、祖国安寧のための運動を構築し、敵対勢力の唆し・勧誘・扇動・集合・デモの言葉に従わないことをすべての人に促している。
そうすれば、祖国への裏切り、国家安寧の侵犯、国の発展阻止を見つけた時、所掌機関と積極的に連携して通報し、同機関が時機を逸せず処理していける。
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:4518 )