９月16日午前、ホーチミン市において、ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣（党政治局員）は、中国国務院の王毅外交部長とともに、越中二国間指導委員会の第11回会合の共同議長を務めた。
　全体会合の場外で、ミン外相と王部長は少人数の会合を設け、二国間関係および共に関心を有する諸問題について、誠実、建設的かつ率直な意見交換を行った。
　双方は、2017年４月の第10回会合から現在までの間、越中間の包括的戦略的協力パートナーシップが前向きな発展の方向性を維持しており、両党、両国のハイレベル指導者による常時の会談および往来、省庁・部門・地方間の交流や協力が促進され、各分野における協力が顕著な成果を挙げており、民間交流も活発に行われているとの見方で意見が一致した。
　その一方で、両国関係においては、中国からの輸入超過がいまだ大きいこと、中国企業による一部プロジェクトでは工事の進捗度を早める必要があること、無償資金援助の実施をより推し進める必要があることなど、依然として幾つかの問題が残されている。
　双方は、両党、両国のハイレベル指導者の共通認識を効果的に実施して、今後、越中の包括的戦略的パートナーシップが安定的、健全にかつ持続的に発展することを目指し、突っ込んだ意見交換を行い、若干の重点業務を確認した。
　双方は、両国のハイレベル指導者間の往来、交流を連携してしっかりと準備し、両党間の協力を効果的に展開し、両国関係の調整・推進に際し、両国外務省の重要な役割を発揮し、国防・安全保障、法執行の分野における各種の交流・協力スキームを円滑に展開することで意見が一致した。
　経済・貿易に関し、双方は、経済、貿易投資分野が安定的、持続的、公平、健全に発展するための協力を推進する効果的な方策を引き続き適用し、両国企業がコメ、キャッサバ、乳製品、果物を含む農業、林業、水産業の分野で協力を展開することを支持し、ベトナム商工会議所中国事務所の活動のための環境整備を図り、中国の企業が先進技術を持った、環境にやさしい分野においてベトナムへの投資を進めるよう奨励し、両国の企業が連携して各種協力案件を進める中で発生している問題を解決するよう指導を強化することで意見が一致した。
　双方は、科学技術、環境、交通運輸、農業、医療の分野において協力を推し進め、文化、教育、観光、メディア、民間交流の分野の協力を拡大することで意見が一致した。
　ミン副首相は、双方が、両国のハイレベル指導者の共通認識に正しく則り、共に協力する各分野が実質的な進展を達成するよう協力を推し進め、各省庁、部門、地方間の既存の協力スキームを効果的に使い、二国間協力指導委員会の事務局長間の恒常的な対話を維持し、両国大使が果たす架け橋としての役割を発揮し、越中関係が引き続き安定的、持続的に発展するよう各分野における協力を拡大し、かつ協力の質を高めていくよう求めた。
　双方は、海上の問題について率直な意見交換を行った。双方は、両党、両国のハイレベル指導者が達成した共通認識および「越中間の海上問題解決を指導するための基本原則に関する合意」を遵守し、南シナ海の行動規範（COC）に関する交渉に向けよりよい条件を確保するため、南シナ海に関する関係国の行動宣言（DOC）を全面的、効果的に実施し、ASEAN各国とともに、協力的、建設的、積極的な精神で、COCの具体的、実質的な内容について意見交換を行い、海上における不一致点をよりよくコントールして、状況を複雑化させる行動をとらず、係争を拡大化させず、南シナ海における平和と安定を維持することで意見が一致した。
　会合の最後に、ミン副首相と王毅国務委員は、「越中二国間協力指導委員会第11回会合議事録」の署名式に立ち合った。
　これより前の14日、レー・ホア・チュン外務次官と中国外交部の孔鉉佑副部長は、越中二国間協力指導委員会の両国事務局長間会合を実施した。

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（ 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 ）
（ 記事ID:4522 )