国外の専門家:ベトナムはFDI誘致の成功例
2018年10月04日付 VietnamPlus 紙


 計画投資省が10月4日午前に主催したベトナムにおける30年の総括会議で、多くの国外の専門家は、ここ数年のベトナムの投資環境やベトナムが海外の投資家の特別な関心を引き寄せている点を高く評価した。

   ベトナムはサムスンのグローバルな拠点

 国際金融公社(IFC/世界銀行グループ)のベトナム、カンボジア、ラオスのカントリー・マネージャーを務めるKyle F. Kelhofer氏は、30年前にドイモイ政策が始まって以降、外国投資はベトナムの経済発展の主要な原動力となってきたと述べた。
 Kyle F. Kelhofer氏によると、ベトナムは、労働力の競争レベル、経済環境、政治の安定、比較的良好なインフラ・システム、有利な地理的位置、ダイナミックなビジネス・投資政策の枠組みなど全てが、これまでのFDIの記録的な成長の達成に貢献してきた。
 ベトナムの投資環境に関連して、ベトナム・サムスン社のShim Won Hwan社長は、Samsung Electronics Vietnam(SEV)工場に対する6億7000万ドルの投資から始めて10年、現在、サムスンはベトナムに対する最大の外国投資家であり、投資総額は約26倍、173億ドルに上っていると述べた。
 同氏によると、ベトナムは、サムスンの発展戦略において、生産活動のみならず、研究開発(R&D)の面においても、重要な役割を担っており、グローバルな拠点となっているという。
 また、同氏は、サムスンの行動計画の一つである裾野産業の発展に向け、ベトナム政府と協力していくことを約束した。
 現在、サムスンに部品を直接納入する一次サプライヤーであるベトナム企業は35社あり、2020年には50社に増加する見込みだという。
 一方、ベトナムに進出してから20年、インテル・ベトナム工場は2018年、「メイド・イン・ベトナム」ブランド製品の輸出が10億点を越えた。
 会議での議論で、インテル・プロダクツ・ベトナム社のLee Soo Hooi社長は、「インテル社は、ベトナムでのビジネスの発展過程において、ベトナムのビジネス環境が大きく積極的に変化してきたことを目の当たりにしてきた。特に、大きな価値ある多くのFDI案件が世界中の投資家を誘致してきたことなどはその典型だ」と感慨深く述べた。
 また、インテルは、安定的な経済成長率を維持するための政策管理におけるベトナム政府の決意と努力も見てきたと強調した。
 Lee Soo Hooi社長は、「我々は、そうしたベトナム政府の重要な決意が、海外の投資家に将来的なベトナムとのビジネスに対する信頼をもたらしている」と述べた。

[参考記事“FDI:ベトナムがグローバルなバリュー・チェーンに参加するためのてこ”]

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( 翻訳者:山田奈保 )
( 記事ID:4543 )