9月の定例政府会合:2011年以降、最も高いGDPの伸び
2018年10月01日付 VietnamPlus 紙
2018年9月の定例政府会合を主宰するグエン・スアン・フック首相
10月1日にグエン・スアン・フック首相主宰の下、9月の定例政府会合が開催された。
今次会合は、10月に開催される予定の第12期党中央執行委員会第8回総会と、第14期国会第6会期の準備報告を完成させるとの任務を担っている。同時に、2018年9月と同年9か月間の国内経済・社会情勢について評価を行った。
開会スピーチの中で、フック首相は、2018年9月と同年9か月間の経済・社会情勢について完全に良い結果に達しており、中でも際立つのは、9か月間のGDP成長率が6.98%となるなど、2011年以降の9か月間の数値で最も高いレベルを示したと評価した。
直近の顕著な成果を振り返り、首相は、2018年にベトナムにとって最大の外交イベントとして、ハノイで行われたASEAN世界経済フォーラム会議(WEF-ASEAN)が大成功を収めたことを強調した。同会議は、国際的にも高い評価を受け、過去27年の間にASEANと東アジアで開催された世界経済フォーラムの中でも最も成功した会議であったとみられている。
さらに、直近の9月下旬には、企業における国家資本管理委員会の正式な発足もあった。これは、1京(けい)ドンの資金、総財産価値が2京(けい)3000兆ドンにのぼる19の経済グループおよび総公司において、国家の資本を一元的に管理する政府に属する特別な窓口機関である。首相は、この委員会の設立によって、国営企業がより効率的に、より透明性を以て活動し、国の発展に貢献することを期待している。
首相は、近く開催される党中央の総会と国会会期に上程するための各文書・報告書を準備するにあたり、これまでの間、各機関が鋭意努力してきたことを認めた。
首相は、2018年9月と同年の年初9か月間の結果について深く言及し、分析した上で、国会の2018年の指標のうち8つが超過する見込みで、4つが達成できると考えている。
首相によれば、9か月間で6.98%のGDPの成長率は、2011年以降の9か月間で最も高いレベルで、その中でも、農業、工業および建設・サービス業の3つの分野はいずれも高い伸びを示している。特に、製造加工業は12.65%増加し、成長の主要な原動力となっている。
マクロ経済は引き続き安定しており、インフレはコントロールされている。2018年の9か月間の平均消費者物価指数の増加率は3.57%にとどまった。輸出品金額の概算は1790億USDに達し15.4%の増加となり、中でも国内経済では17.5%の増加で、外国直接投資(14.6%の増加)を上回った。26品目で輸出金額が10億USD以上に達し、このうち5品目は100億USDを超える。貿易黒字は53億9000万USDに達した。これは喜ぶべき記録である。
社会の全投資資本は10.9%増加している。総需要は大幅に増加した。商品の小売総売上高と消費サービス収入は11.3%増加した。9か月間に、全国で96,000を超える企業が新たに開設を登録した。
ベトナムは、92%の人が起業を今後考慮していると答えるなど、企業精神指数においては依然として世界のトップクラスであり88%の人が起業する時に失敗するリスクを容認し、覚悟しており、世界平均が47%程であるのと比較するとその数字は高い。
文化・社会・環境・国防・公安・外交の各分野のいずれにおいても前向きな変化がある。
不安な点も明記すると、経済基盤の克服は重要かつ難しい問題で、首相は米中間貿易における緊迫した情勢に特に留意しており、各大臣と部門の長に対して踏み込んだ分析をした上で具体的な回答の提出を求めた。
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( 翻訳者:松永直子 )
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