首相は日本企業が不動産に投資するのを歓迎
2018年10月09日付 VietnamPlus 紙
日本の不動産会社との座談会でスピーチを行うグエン・スアン・フック首相
第10回日本・メコン地域諸国首脳会議の各活動が続く中、9月10日グエン・スアン・フック首相はメコン・日本投資促進フォーラムに出席した後、日本のインフラ企業との座談会と、計画投資省、日本不動産協会と日本経済新聞社の共催による日本の大規模な金融グループとの座談会に出席した。
ベトナムの不動産・インフラ分野への投資がテーマであるこの座談会で、グエン・スアン・フック首相は、日本の総合計画や都市建設のレベルを高く評価し、ベトナムの不動産とインフラの開発に投資する日本企業を歓迎するとした。
首相は、ベトナム政府は政策において最良の条件を整えるとし、この中で官民連携の投資法を公布し、この分野における投資を行う企業に対し財政的信用について条件を整えると述べた。
首相はインフラ開発と並行した不動産投資を優先するよう日本企業に提案した。ベトナムは労働者と貧しい人のための公共住宅の開発投資を重視しているとし、大規模で近代的なスマートシティを開発し、土地を最も有効に利用して先進的な技術と資材を用いて高品質な設備を建設する総合計画の各フェーズを実施していくとした。
日本の不動産各社はベトナムの不動産市場が驚異的な発展を遂げてきたと評価、この分野における投資の拡大を望み、インフラ開発と並行した高度な技術を用いたプロジェクトの開発を約束した。また最新の知見を用いたベトナムの総合都市計画立案のサポート、都市や大規模商業施設の地方への拡大、各都市と鉄道の間のバスによる結合、低所得者用の安全な公共住宅の建設などのプロジェクトに対し、関心を示した。また各企業は、より風通しよく投資できる環境を創るのを狙ったいくつかの政策案を提起した。
日本の金融各企業との座談会でグエン・スアン・フック首相は、ベトナム政府は一貫して統合と経済連携を促進し、各企業に最良かつ平等な条件を創り出すための思い切った政策を策定すると述べた。
また首相は各日本企業に対し、国営企業を再構築し、各企業に全世界での競争可能性を持たせ、技術的優位性を用いて新しいインフラやエネルギー構造物の建設プロジェクトの開発に参加し、ベトナムの金融、銀行システムの改革と近代化に参加する、といった過程での戦略的パートナーとなることを呼び掛けた。その中で政府は、各投資家が弱体な銀行を買い取り、100%外国資本の銀行にすることを奨励すると述べた。
日本の各金融企業は、ベトナムにおける2018年の経済発展の成果、特にマクロ経済の安定に強い印象を受けたとし、ベトナム政府の体制や組織、行政手続削減の強力な統制と改革を高く評価した。
各企業もまた、国営企業の株式化の過程や、政府のインフラ開発計画、刷新的で創造的な分野における具体的な投資の優先性について、多くの質問を行った。
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( 翻訳者:小笠原倫生、千葉智洋 )
( 記事ID:4551 )