ベトナムー日本の共産党間で理論交流
2018年10月16日付 VietnamPlus 紙
理論交流会で発表するグエン・スアン・タン氏
10月16日、カントー市において、ベトナムの共産党と日本の共産党は、「現代のマルクス主義の活力」をテーマとして、第8回目となる理論交流会を開催した。
ベトナム共産党代表団側は、グエン・スアン・タン党中央書記局員、党中央理論評議会議長、ホーチミン国家政治学院院長が団長を務めた。
日本共産党代表団側は、田中悠幹部会常任委員・中央書記局次長が団長を務めた。
開幕スピーチで、タン氏は両党の第8回目の理論交流会は、共産主義者とマルクス主義者にとって、カール・マルクスの生誕200年、『共産党宣言』の出版から170年という意義のある時期に行われるものであると強調した。
タン氏は、「現代のマルクス主義の活力」をテーマに行われる今回の理論交流会は、双方が、マルクス主義の活力をより深く見つめ直し、理論研究と実践的運用を総合した結果を共有し、そこから、両党が21世紀において社会主義に向かう道のりを選択し確信した思想的基盤を引き続き堅持するため、マルクス理論についてより深い認識を得て、その揺るぎない価値を確認すべく行われるものであると強調した。
タン氏は、ドイモイから30年を経て歴史的意義のある大いなる成果として、ベトナム共産党の正しい指導がベトナム革命のあらゆる勝利を決定した最も重要な要素であったこと、党の思想的基盤としてマルクス=レーニン主義とホーチミン思想を正しく創造的に運用してきたことは、ベトナムが21世紀の半ばに先進的工業国となるとの目標を掲げ、ベトナムの、ベトナムによる、ベトナムの特色ある社会主義建設を成功させるための最も重要な前提であり先決条件であると強調した。
報告の中で、田中氏は、マルクス主義が日本並びに世界情勢を評価し見直し、改革を進めるための羅針盤であると強調した。また、田中氏は、マルクス主義を創造的に運用した日本共産党の理論および実践的活動について紹介し、マルクス主義は現代における貴重な遺産であると述べた。
田中氏は、日本共産党は党の革命事業において「赤い糸を貫き通す」ため、マルクス主義を継続する決意であると強調した。
田中氏は、かつての民族解放事業と、現在のドイモイ路線と国際参入の道におけるベトナムの勝利を高く評価し、新たな状況において、それぞれの党に異なる試練が待ち受けているが、市場経済を通過した社会主義へ向かう道のりは、発展の規律に見合った道のりであると強調した。
これより前、タン氏は、田中氏と面会した。面会の中で、双方は、この間の理論面での意見交換・共有の分野における両党関係の発展を高く評価した。
双方は、両党関係を促進するために交流・協力活動を引き続き強化し、越日間の友好協力関係と、地域と世界の平和、安定、協力に積極的に貢献することで意見が一致した。
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( 翻訳者:広瀬ないる )
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