2016-2020年の貧困削減 期待依存思想を作らない
2018年10月17日付 VietnamPlus 紙
様々な貧困削減政策が無償ではなくなって、貧しい地域や人々は貧困からの脱出について違う見方を持ち、期待や依存思想がなくなった。
それ以来、貧困からの脱出を望まない世帯や村、県にかわり、何百もの人々が貧困を脱出するための申請書を書いている。
貧困脱出申請
新しい段階における貧困削減事業の対象を定め政策を立案準備するために、労働傷病兵社会省は2016年-2020年導入の多次元貧困アプローチ基準に従い、2015年貧困世帯・準貧困世帯総合調査を行なった。結果から考えられることは、全国では233万8000の貧困世帯(全国の総世帯数のうち9.88%の割合を占める)がおり、123万5000以上の準貧困世帯(5.22%を占める)がいる。
多次元貧困アプローチの基準によると、貧困世帯の比率は2015年には5%以下だったのが2016年には10%近くにまで2倍に上昇している。貧困世帯の割合の変動は、政府に貧困削減政策を適切に調整することを求めている。
2016年から政府は貧困層への無償支援を制限し、返済や条件、期限がある借り入れ政策を補強し、意識向上のための宣伝事業を推進してきた。これまでに、住宅支援政策は無償から低金利長期借り入れに移り変わっている。また貧困世帯や準貧困世帯に対する生産支援信用資本借入政策も貸付金額や期間の柔軟性が上がっている。
貧困削減政策もまた、個人や世帯、共同体といった具体的な対象グループごとに作用する政策を分けて策定されている。貧困削減政策は政策がより現実に即しより効果的であるよう、支援金の使用に関する共同体の決定権を強めている。
そのおかげで、現在までに 8つの県が貧困県リストから抜け出すことができ、 38の村が特別困難な状況を抜け出し新農村の基準を満たすことができた。
全国における貧困層の割合は 2015年の9.88%から減少し 2016年には 8.23%、 2017年の終わりには 6.7%となり、年平均 1.59%の減少で、設定された目標数値を上回っている。海岸の浜や島々などの特別困難な村や、民族地域山岳地域安全村などの特別困難な村では、貧困層の割合は平均で年 3%以上減少している。少数民族における貧困層の割合も 2016年終わりの 39.61%から 2017年の終わりには35.28%に減少している。
全国の貧困層の割合(情報源:労働社会傷兵省 単位:%)
2015年:9.88%
2016年:8.23%
2017年:6.7%
労働傷病兵社会省のレー・タン・ズン次官は、「条件つき支援を与え、貧しい人々の意志を奮い立たせようとする方向の段階ごとの貧困削減政策システムになり、貧困を減らすための国家や共同体の投資を原動力として、貧困から脱出した各県や村、世帯の姿がありありと変わった」と述べた。貧困を脱出した県や村においては、村のセンターや学校、診療所、電気、生活用水、灌漑システム、農村市場への交通道路など、村人の生産や生活を支えるインフラシステムへの投資が強化された。
「段階ごとの自主管理に従った貧困層に対する多くの生活支援モデルがポテンシャルや長所を引き出し、地域の特色や慣習に適して形成され、小規模な生産から製品生産、市場へのアプローチ、と一歩ずつ変化している」とレー・タン・ズン氏は述べた。
これまでに貧困を脱出した人々というお手本は、こうした支援の広まりや普及に貢献してきた。ファム・ティ・ティエットさん世帯 (クアンガイ省トゥーギア県ギアソン社第一集落のフレ族)は、積極的に労働し生産を行うことで年収を4500万ドンまで上げた手本であり、彼女は二度に渡って貧困脱出申請書を書いた。
ダクノン省ダグロン県クアンケー社のフランさん世帯は、2015年-2016年の貧困家庭だった。2016年にフランさんはUNDPと労働傷病兵社会省の協力で行われた持続的貧困削減アイデアコンテストを紹介された。経験を学び、社会政策銀行から勇気を出して借りた資本金と専門家による補助を受けたおかげで、現在彼女の世帯の年収は1800万ドンにまで上がった。2017年に彼女は貧困を脱出した。
各専門家によれば先に述べた結果でも2020年までの指標に比べればまだ控えめだというが、それでもやはりこれまでの政策や貧困削減プログラムや国による投資という原動力は実際に効果を上げ、貧しい県や村の経済構造の変化や人々の生活の変化に貢献したと言える。
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https://www.vietnamplus.vn/them-29-huyen-duoc-bo-sung-vao-danh-sach-ngheo-giai-doan-20182020/491931.vnp
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( 翻訳者:杉崎花恵 )
( 記事ID:4580 )