チュオン・ホア・ビン常任副首相、バチカンを訪問
2018年10月20日付 VietnamPlus 紙
チュオン・ホア・ビン常任副首相とフランシスコ法王
在ローマのベトナム通信社の記者によると、10月20日、チュオン・ホア・ビン常任副首相はフランシスコ法王と会見し、バチカン市国国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿と面会した。
チュオン・ホア・ビン常任副首相はバチカンを訪れることができた喜びを表明し、法王と国務長官がベトナム派遣団のために手厚い歓迎をしてくれたことに対し感謝した。
同副首相は、法王が弔電を送り、故チャン・ダイ・クアン国家主席を弔問する代表を派遣したことに対し、ダン・ティ・ゴック・ティン国家主席代行と故チャン・ダイ・クアン国家主席の遺族の謝辞を伝えた。
チュオン・ホア・ビン常任副首相は、ベトナムの最近の目覚ましい国際参入と経済社会の成果について法王に報告し、これがすべてのベトナム人の努力の結晶であり、その中にはベトナムの宗教コミュニティの多大な貢献があることを強調した。
同副首相は、ベトナムがベトナムのすべての人々の信仰・宗教の自由を尊重し保証する政策を間断なく改善し、各宗教が法律の規定に適合した各宗教団体の憲章・条例に基づいて活動するための条件を整えてきたとした。
これは、ベトナムのカトリックを含む各宗教の全面的および活発で豊富な活動に関する発展を通して明確に体現されている。
会見において、フランシスコ法王はチュオン・ホア・ビン常任副首相の訪問を歓迎し、これが双方の相互理解を深めるための重要な前進の一歩であり、これを通してこれからのベトナム─バチカン間の関係をより促進できるとの見解を示した。
法王はベトナムに対する親愛の情を示すとともに、ここ数年のベトナム最高指導者との面会における良き思い出に言及した。
法王は、ベトナムとバチカンの関係に前向きな発展がみられることを喜んでいると述べるとともに、ベトナムのカトリックや在ベトナムのバチカン非常駐特使の活動に便宜をはかっているベトナムの政府と各級の政権の配慮に感謝した。
法王は、ベトナムのカトリック教会がベトナム司教評議会の「民族の心の中で福音を生きる」という方針と、法王の「よい信徒はよい公民でもある」や「ベトナムのカトリック教徒はベトナム民族とともに歩み、満ち足りて幸福な国づくりをおこなう」という訓示のさらにより良い実現を継続していく必要性を強調し、同時にベトナムのカトリック教徒や聖職者に対し、一般の活動への参加と国家と教会の発展に貢献することを奨励した。
チュオン・ホア・ビン常任副首相は、ベトナムのカトリック・コミュニティに対する法王やバチカンの指導や訓示をベトナムが謹んで高く評価しているとし、バチカンがベトナムのカトリック・コミュニティや教会を導いて、法王の訓示やメッセージを首尾よく実践するよう期待した。ベトナムはバチカンとともに双方の関係を促進し強化していく用意がある。
ピエトロ・パロリン国務長官との面会で、チュオン・ホア・ビン常任副首相は、ベトナムが常に各宗教を奨励して便宜をはかっていると強調した。その中には法律の規定に従って平等に活動するカトリックが含まれている。また同時に、ベトナムは、国家間の関係原則を尊重する基礎の上でバチカンとの関係を促進し、双方の願望と利益に対応することを重視し、望んでいると強調した。
ピエトロ・パロリン国務長官は、来訪したチュオン・ホア・ビン常任副首相とベトナム派遣団を迎え入れられることを嬉しく思うとし、バチカンは常にベトナムのカトリック教会が国家建設と発展に積極的な貢献をするよう奨励していると強調した。
ピエトロ・パロリン国務長官とチュオン・ホア・ビン常任副首相はベトナムとバチカン間の関係における幾つかの重要問題について意見交換をし、引き続き高級レベルの接触を維持するとともに各レベルでの頻繁な対話が必要だとした。
両者は議論し、ベトナムとバチカンの関係を強化する方向で、非常駐特使から今後は常駐特使へと関係のレベルアップを進め、具体的内容に関しての意見交換をつめるためにベトナムとバチカンの混合作業グループに第7ラウンド会合を前向きに準備させることで一致した。
チュオン・ホア・ビン常任副首相は、パロリン国務長官が適切な時期にベトナムを訪問するよう招待するとのグエン・スアン・フック首相からの言葉を伝えた。
パロリン国務長官は、これを快諾し、グエン・スアン・フック首相に対して感謝の意を伝えるように依頼した。
チュオン・ホア・ビン常任副首相のバチカン訪問は素晴らしい成功を収めた。
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( 翻訳者:片方明 )
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