ベトナム-日本、ダイオキシン被害者支援の協調を強める
2018年12月03日付 VietnamPlus 紙
ベトナムの枯れ葉剤被害者
ベトナムの枯れ葉剤被害者

 12月3日午後、京都仏教会常務理事・日本宗教平和協議会代表委員・聖護院門跡門主を務める宮城泰年大僧正が率いる、京都仏教会と日本宗教平和評議会の代表団がベトナム枯れ葉剤・ダイオキシン被害者協会を訪れ、活動を行なった。
 ベトナム仏教会中央理事会副主席のティック・ティエン・タム和尚、政府の多数の委員会指導者の代表者、ベトナム枯れ葉剤・ダイオキシン被害者協会会長のグエン・ヴァン・リン上将、他の多くの省や年の枯れ葉剤・ダイオキシン被害者協会会長並びに副会長が迎えた。
 活動では、枯れ葉剤・ダイオキシン被害者協会会長グエン・バン・リン上将は1973年の正式な国交樹立以来のベトナムと日本の長きにわたる歴史的関係を強調した。政治的信頼、文化的類似性が基盤となって、日越両国の関係を日増しに発展させ、将来の広範な戦略的パートナーシップに向かわせている。
 半世紀以上、ベトナム人民は戦争が残した痛みを背負ってきた。1961年から1971年にかけて、米軍はベトナムの国土面積の4分の1近くに多量の枯れ葉剤を含む有毒物質を散布した。
480万人が枯れ葉剤に曝され、その内300万人以上が被害者もしくは死者、難病、奇形となった。
 この数年、ベトナムの枯れ葉剤・ダイオキシン被害者は常に党、国家、各レベル、各分野、日本を含む国内外の政治組織の関心を集めてきた。枯れ葉剤被害者に対する日本人の支援は極めて貴重なものである。
 宮城泰年大僧正はベトナムに対して強い愛情を持ち、ベトナム人民に対して多くの義挙を行ってきた。
 1972年より、宮城泰年氏は仏教徒や日本人にベトナムへの支援を訴えてきた。同氏は〔組織を〕設立し京都の仏教徒組織の委員と共に、ベトナム人民に対して経済援助を行なってきた。現在、京都仏教会常務理事、日本宗教者平和協議会代表委員として、日本の仏教徒にベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者支援を訴え続けている。
 グエン・バン・リン上将はこれから、具体的な事業を通して、宮城泰年大僧正と日本の友人がベトナムの枯れ葉剤・ダイオキシン被害者により多くの生きる喜びをもたらし、日越の良い関係をさらに密接にすることができると信じている。
 ベトナム人民やベトナム枯れ葉剤・ダイオキシン被害者協会が温かく迎えてくれたことに感謝の気持ちを表明し、宮城泰年大僧正は、ベトナム枯れ葉剤・被害者への支援活動において忘れられない思い出について述べた。
 宮城泰年大僧正は日本宗教者平和協議会の各活動は徐々に方向転換していると語った。協議会は援助に加えて、枯葉剤被害者が安定した生活をおくり、素早くコミュニティーへ溶け込むために、被害者の交流活動や共に発展するための学習への参加に対しても関心を示している。
特に2019年8月、京都仏教会、日本宗教者平和協議会の代表団の中のメンバーがリンクして、100人の音楽家、芸術家が訪れ交流するようにし、ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者を支援するためのチャリティーコンサートを開催する。
 この機会に、ベトナム枯葉剤・ダイオキシン被害者協会はベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者支援とケアに功績のあった以下の5人の人物に対して「枯葉剤被害者のために」という記章を贈った。受賞者は以下の通りである;宮城泰年大僧正、鈴木元教授、藤本文朗教授、西村洋一教授、ホーチミン市トゥー・ズー病院の党委員会前委員長・副院長のタ・ティ・チュン医師。 
 ベトナム枯葉剤・ダイオキシン被害者協会はまた、ECO医薬品株式会社取締役会会長ゴ・チ・ズン氏に金〔尊い心〕の感謝状を贈呈した。


関連記事:「欧州議会における枯れ葉剤後遺症に関する座談会」
https://www.vietnamplus.vn/toa-dam-ve-hau-qua-chat-doc-da-cam-tai-nghi-vien-chau-au/537423.vnp

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( 翻訳者:野村純太 )
( 記事ID:4675 )