国会は、2019年の国家予算に関する第70/2018/QH14号決議を公布した。
　国会は、2019年の国家予算案を決議し、通過させた。それによると、国家予算の歳入額は1411兆3000億ドン、歳出額は1633兆3000億ドン。
　国家予算の歳出超過額は222兆ドンで、これは国内総生産(GDP)の3.6％に相当する。その内、中央の歳出超過分が209兆5000億ドンで、GDPの3.4％相当。また、地方の歳出超過分が12兆5000億ドンで、GDPの0.2％相当。国家予算の借入総額は425兆2520億ドンになる。
　また、国会は、2017年の中央予算分の経費の余剰金10兆3800億ドンについて、中央予算の歳入の不均衡の是正に５兆8940億ドン、地方予算の歳入の不均衡の是正支援に２兆8150億ドン、財源の少ない一部地方の給与政策実施のために１兆6710億ドンをそれぞれ充てることを認めた。これら経費は2017年の国家予算の歳出分として決算されることになる。
　国会は、12兆2549億ドン分の経費項目について、2018年度中に使い切り、決算するためにも、政府の2018年10月18日付第45/TTr-CP号上申書に従い、チェックするよう政府に委任した。支出のための出金ができなかった場合、規定に従い、予算は失効する。
　2016年から2020年までの中期公共投資計画および2018年の国家予算の調整、補正に関し、決議は、同補正分1385億9200万ドンは、世界銀行からベトナム国家銀行に対する優遇融資による開発投資から拠出され、銀行（ベトナム預金保険の対象銀行）の管理情報システムの整備と現代化に関するプログラムの実施に使われると明記している。同プロジェクトは、2016年から2020年までの中期公共投資計画の外資の一般準備金から拠出されているもの。
　2016年から2020年までの中期公共投資計画および2018年国家予算の補正分798億5400万ドンは、アイルランド政府からの無償のODAによる開発投資から拠出され、特に困難な村の支援プロジェクトに投資される。
　2016年から2020年までの中期公共投資計画および2018年国家予算の補正分で、中期計画資金に移転されカオバン省に割り振られた外資は82億7200万ドン、バッカン省は148億8900万ドンで、両省の農家経営支援プロジェクトに使用される。
　2018年国家予算書の補正分700億ドンは、ベルギー政府の無償援助による恒常的財源で、ビントゥアン省の気候変動との関係における水資源および都市開発の総合的管理に関するプロジェクトに使われる。
　国会は、2019年の財政予算任務の一部実施を政府に託した。具体的には、生産、経営の発展支援、マクロ経済の継続的安定、インフレ管理、経済成長の推進のため、金融政策と同調的かつ柔軟に調整された緊密な財政政策の実施が政府に任された。さらに、財政・予算規律の厳格化、法律の規定に基づいた国家予算の執行、そして、国家予算の利用に関する監査、検査、公開、透明性の推進である。
　また、歳入項目の再調整や歳入基盤の拡大等、国家予算の歳入管理における厳格な指導に引き続き集中する。国家予算バランスに組み込まれていない投資の優遇や歳入項目の内容を調査、チェックする。監査、検査活動の強化、密輸、ビジネス詐欺、徴税漏れ、価格転嫁、脱税などの対策強化、電子領収書の展開の拡大を行う。国際公約による歳入政策の調整がない限り、国家予算歳入を減らすような政策は発表しない。
　国家予算バランスにおける歳入は、ベトナムの石油ガスの利益のすべてと越露石油合弁会社（Vietsovpetro）からの利益が当てられている。この歳入分の32％に相当する中央予算の開発投資はベトナム石油ガスグループの2016年から2020年までの中期公共投資計画の重要案件に投資される。
　また、歳入には、「企業における生産・経営に投資される国の資本の管理・使用に関する法」の第34条の規定により、軍隊工業通信グループ（Viettel）の利益も充当される。同グループの法人税引き後の利益の30％に相当する国家予算の開発投資分が国防省に配分され、国防省に認可権限が与えられた国防任務の実施に充てられる。

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（ 翻訳者:林弘晃、福原百那 ）
（ 記事ID:4691 )