MRTジャカルタ社、日本人漫画家の債務風刺に遺憾の意を表す
2019年04月13日付 Kompas 紙
日本の漫画家オナン‣ヒロシはMRT建設費用の借款についてインドネシア政府を非難する漫画をsnsで公開
日本の漫画家オナン‣ヒロシはMRT建設費用の借款についてインドネシア政府を非難する漫画をsnsで公開


ジャカルタ、compas.com配信

 ある日本の漫画家、オナン・ヒロシ氏はソーシャルメディア上でインドネシア政府の日本への債務について述べた。

 同氏は、ウェブサイトonanhiroshi.comに投稿された漫画の中で、ジャカルタ都市高速鉄道建設に関係する債務を早急に返済するようインドネシア政府をこき下ろした。
 同氏はそれどころか「親愛なるインドネシア政府へ。どうかお支払いください。日本より」という文章を添えている。

 この漫画で描かれているのは、プロジェクト用の黄色いヘルメットをかぶったJICA職員の二人の日本人がMRTに債務の請求をしているのにも関わらず、ジャカルタMRT側と政府は支払いはしない、という様子だ。
 この漫画は、MRT建設の実績によりもてはやされるジョコ大統領の姿をも描いている。

 MRTジャカルタ社はそのような漫画の存在を遺憾に思っている。
 MRTジャカルタ事業部主任秘書のムハマド・カマルディン氏は、支払いに関する問題についてインドネシア政府と日本政府の間で既に解決済みであると述べる。

 去る4月8日、カマルディン氏は「そのような漫画が作られることは非常に残念だ。しかし、すでに手続きがとられていることだ、そして確実に返済の滞納はありません。」とkompas.comによる取材に答えた。
 カマルディン氏らはこのことが大げさにされることを望まない、なぜなら同氏によるとそれは個人の単なる意見に過ぎないからである。

「そしてこれはソーシャルメディアの情報であり、事実報道を届ける公的メディアで公的な意見を述べているわけではない。ただのプライベートなソーシャルメディアなのである。重要なことは全ての融資のプロセスとルール、そして請負業者との契約が適切であることだ」と同氏は述べた。

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( 翻訳者:目見田智也 )
( 記事ID:4741 )