3都市でのキャンペーンにおける5つのこと 大統領誕生から頻繁な握手の理由まで
2019年04月24日付 Kompas 紙
ソロのスウェダリ駅で支持者に迎えられるジョコ候補
ソロのスウェダリ駅で支持者に迎えられるジョコ候補

kompas.com配信

 来たる大統領選の候補者である現職のジョコ・ウィドド候補(通称ジョコウィ)は去る4月9日、3都市を一度に巡る選挙キャンペーンを行った

ジョコ候補は西ジャワ州のカラワンのシンガプルバンガ駅でキャンペーンを開始し、バンドン市のソレアンに移動した。
その後、ジョコ候補は中部ジャワ州ソロ市のスウェダリ駅にて同キャンペーンを終了した。

ジョコ候補は市長としてスタートし、大統領となった自身の政治家としての道のりをソロ市の支持者たちに語った。
 ジョコ候補の3都市を巡るキャンペーンの模様を追う。


1. ジョコ候補、デマを流す人々を「考えなし」と非難

 ジョコ候補は、西ジャワ州カラワンで最初のキャンペーンを行った。選挙演説の中で、ジョコ大統領は自身についてデマをでっち上げる人々を「考えなし」と非難した。

 カラワン市のジンガプルバンサ・スタジアムで開かれた選挙演説でジョコ候補はこのように述べた。そして、ジョコ候補は自身が共産党支持者だと非難するフェイクニュースを例としてあげた。

 「それはフェイクだ。嘘の情報だ」とジョコ候補は話す。
ジョコ大統領は1961年生まれなのに対し、9.30事件が発生したのは1965年。当時4歳の子供が共産党に関わるはずがないとの主張だ。

 「(当時)私はまだ4歳。これこそがロジックだ。考えてみて欲しい。つまり、デマをでっち上げた人は考えていないのだ」と訴えた。

2. ジョコ候補、虚偽や中傷を正す

 この機会を利用してジョコ候補は、自身に対して頻繁に向けられるヘイトスピーチについて言及した。

 すでにあるヘイトスピーチの一例としてもしジョコ-アミン陣営が勝利したら、宗教教育の廃止、アザーンの禁止、そして同性婚が認められるというものが挙げられる。

 ジョコ候補は「それらは全て嘘だ。それらは煽動であり、私への誹謗中傷である」と表明。

 特に投票日まで8日しか残っていないことから、ジョコ候補はそれらの作り話を正すよう支持者にも求めた。

 「もし周りにそういった虚偽の情報に騙されている人がいるのであれば、皆さんからも誤りを正していただきたい」とジョコ候補は述べた。


3. ジョコ候補が手袋なしで握手を交わした理由

 ジョコ候補はカラワン市を訪れたあと、西ジャワ州バンドンあるサビルルガンドームで労働者ボランティアたちと会った。

 そのとき、ジョコ候補は、なぜ手袋なしで握手を交わしたかを説明した。こうすることで、国民の応援の力を感じるのだという。

 「西ジャワ州の村に行って手袋をしないで握手するたびにわかるのです。その度に感じるんですよ。これも支持者だ。この人も、と。私は、すでに数百万人と握手を交わしていて、支持者かどうか分かるのです。中途半端な挨拶をされたら、この人は支持者じゃないとも。この人はまだ迷ってる。でもそこからあそこまでは全員が支持者だろう、と。私はそう確信しています」と同候補は述べた。

同候補はその後、同ボランティアたちに西ジャワでジョコウィ-アミン陣営支持するよう声をかけた。

4.ジョコ候補、西ジャワ州で支持率60%を狙う

 ジョコ候補は、西ジャワ州での最低目標支持率を60%に定めた。これは2014年の大統領選でユスフ・カラ氏と組んだ際に953万315票、つまり40.22%しか得ることができなかったというデータに基づいている。

 一方、プラボウォ-ハッタ陣営は1416万7381票、つまり支持率59.78%で優勢であった。

「西ジャワ州では以前、我々の陣営は40%を獲得した。今年は、今日の午後の支持者の熱心な姿を見て、神が望むなら60%以上獲得できるだろう。すべての就労者や労働者が動いてくれるなら」とジョコ候補は述べた。

「今年の支持者らの熱意を見れば、十分現実的な目標である」と同候補は評価しており、2014年の状況より良くなると確信している。

5.ジョコ候補がソロの支持者らに会い、語った内容

 ジョコ候補はカラワンとバンドンの市民との交流ののち、去る4月9日夕方、故郷である中部ジャワ州ソロでの野外選挙キャンペーンに赴いた。キャンペーンでジョコ候補は馬車に乗せられて迎え入れられた。
ジョコ候補はイリアナ夫人を伴ってスウェダリ駅にインドネシア西部時間午後4時ごろ到着した。
 二人は仲良く上下白と黒のいで立ちで登場。「ジョコウィとイリアナ」に支持者たちは沸き上がった。

「ジョコウィの歌」がふたたびスタジアムに響き渡った。ジョコ候補は3度、ジャワ語で「ご機嫌いかがですか」と支持者たちに呼びかけた。「元気です」と、支持者たちもただちにジャワ語で答えた。
ジョコ候補は2019年の大統領選キャンペーンにおいて、直接支持者たちのただなかにいられることがいかに幸せなことであるかを表明した。

「このステージにとうとう私はやってきた。雨も降っていないのに私の着ているものは(汗で)びしょびしょだ。でも、私は幸せだ。愛するソロの街にやってきたのだから。私が政府というものとの取り組みを始めたこの街に。」とジョコ候補は述べた。

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( 翻訳者:泉洸希 )
( 記事ID:4751 )