ベトナムの中小企業の18%がクラウドサービスに投資
2019年04月04日付 VietnamPlus 紙
シスコ[シスコシステムズ]によると、クラウドはベトナムで中小企業の投資を最も引きつけているテクノロジーで、続いてサイバーセキュリティ、ITのソフトウェアとハードウェアのアップグレードの順、という。
シスコが4月4日に発表した「アジア太平洋地域における中小企業のデジタル成熟度」に関する報告によると、ベトナムの各中小企業はクラウドサービスや、サイバーセキュリティ、ITのソフトウェアとハードウェアのアップグレードへの投資を強化しているという。
この報告は、次のような様々な経営面についての、企業1,340社に対する独立した調査に基づいて作成された。それらは、技術の採用と応用、デジタル技術の転換戦略と組織、プロセスと管理、デジタル化に寄与する優秀な人材探し・人材の管理・維持をする能力、の面である。
報告によると、シンガポールを除くASEAN内の多くの企業は「デジタル技術に無関心」段階に位置づけられている。この段階は、企業のデジタル化の努力が、主体的な方法で発展させるより、市場の変化に適応するためのレベルに留まっている時期、と定義される。
また、報告は、「ベトナム企業のデジタル化はより進んでいる」と指摘している。その中で、「企業が最も多く投資しているテクノロジーはクラウドサービスである(18%)。これは、地域全体のクラウドサービスを採用する流れとも合致する。なぜなら、テクノロジーは、IT技術のインフラに大きな投資を行わなくても、ニーズがある場合、中小企業を急速に拡大させるからだ。
デジタル化を実行している各企業の12.7%は、サイバーセキュリティーテクノロジーも採用している。同時に、10.7%は、ITのソフトウェアやハードウェアのアップグレードに投資しているという。
しかし、ベトナムの中小企業は、デジタル技能と人材の不足(17%)やデジタル技術を転換するための充分なITプラットフォームの不足(16.7%)、企業のデジタル技術の考え方もしくはデジタル技術の文化に関する各試練(15.7%)などによる障壁に直面している、という。
調査は、政府のイニシアティブがベトナムでの企業のデジタル化の過程に顕著な影響を与えていることも指摘した。多数の企業(64%)は、政府の中小企業支援のためのイニシアティブを知っており、その政策から利益を享受したと述べたという。
ベトナムシスコの社長であるルオン・ティ・レ・トゥイー氏は以下のような見方を示した。「ベトナムの中小企業は、急速にデジタル化を進め、テクノロジーのパワーを開拓している。売り上げを拡大すると同時に、地理的国境を越えて日増しに広がる顧客にアプローチするためである。政府の支援を受け、各グループ、各中小企業は、ベトナム経済を次の成長の段階へと、本当に推し進めていくだろう」。
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( 翻訳者:新里フランコ )
( 記事ID:4752 )