人口が急増し、都市における住宅の負担が日増しに大きくなっている
2019年04月08日付 VietnamPlus 紙
ベトナム不動産協会会長によると、急速な都市化に伴い、都市人口の増加率は毎年平均で2%~3.4%上昇しており、住宅需要を日々増加させているという。
過去10年間のベトナムにおける住宅の数と人口の変動状況を客観的に、忠実に評価する狙いでこれまでで最大の規模で2019年の住宅の数と人口の総調査を行う。
〔今回得られる〕全面的な情報が、特に住宅分野における、人々の現実に即した政策の策定、構築に役立てられることが期待されている。
とりわけ現在は各大都市で急激に人口が増加している状態に悩まされているため、〔この問題が〕長期的で科学的なプランの計算によって解決できるのかどうか、についても関心が寄せられている。
1999年にはベトナムにおける都市化の速度は約21.7%であったが、2019年には約40%に達すると予想される。現在、国全体には819の都市があるが、そのうち都市建設の全体計画が作成された割合は100%、区域区分計画は約78%、詳細計画は39%で農村建設計画は100%に達する。
2018年は、まさに都市化の加速が、不動産と建設資材の市場の前向きな成長を促した。2018年、全国の住宅の平均面積は一人当たり約24㎡に達し、2017年よりも一人当たり0.6㎡上昇した。
2019年の国家予算と社会経済の発展計画の実現に関する主な任務、方策に関する政府決議第1号は、不動産市場の健全で明白な発展の方針を明記し、賃貸住宅市場の発展を奨励している。目標は2019年の全国の住宅の平均面積が一人当たり24.5㎡を達成することだ。
ベトナム都市計画開発協会会長のチャン・ゴック・チン氏は次のように言った。「ベトナムにおける都市化の速度は依然として速いままだ。2019年か2020年初頭には、ベトナムの都市化の割合が約40%に達すると予想される。21世紀の40年代にはベトナムの人口の約50%が各都市で生活するだろう。人口増加の圧力はまた各都市の住宅の負担を大きくする」。
建設省元次官でベトナム不動産協会(VNREA)会長のグエン・チャン・ナン氏は、急速な都市化に伴い、毎年平均で2~3.4%の割合で都市人口が増えていることが、住宅の需要をますます増加させているとみている。
ベトナムの人口についてもう一つ注目すべきことは、各世帯の規模がますます小さくなっていることだ。2018年初頭、ベトナムにはおよそ2550万世帯があり(2009年~2017年の世帯数の年間増加率は1.5%/年)、そのうち小規模の世帯(2~4人世帯)が最も一般的で65%近くを占める)。独身世帯が占める比重は小さいが(8%)、ここ5年間は急激な増加傾向にある。
ナン氏によると、これは不動産商品、特に世帯規模の変化に対応するための小さなマンションの需要の方向性の見直しにおいて重要な要素だという。人口規模が大きくなる中、喜ばしいことは、不動産商品のための人々の支払い能力が良いレベルにあることだ。
不動産市場は、人々にとって非常に重要な住宅の需要を、基本的に既に満たしている。都市のたたずまいの整備に貢献し、現代文明のライフスタイルを形成し、不動産市場に続く他の各経済分野の発展を刺激している。
しかし、このことは各中心都市への圧力を高めている。なぜなら、これらの場所は依然として住む場所として多くの人を引きつけているからだ。住宅需要に対応するため、マスタープランが破壊されることもおそれず、大量の高層マンションが建設されている。
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( 翻訳者:大久保満理 )
( 記事ID:4770 )