ベトナムとカンボジアの大学、協力して人材育成
2019年04月08日付 VietnamPlus 紙
協力に関する文書の調印式の様子(写真:ミン・フン/ベトナム通信社)
協力に関する文書の調印式の様子(写真:ミン・フン/ベトナム通信社)

 4月8日、カンボジア王国の首都プノンペンにおいて、キエンザン大学はカンボジアのプノンペン王立大学とチア・シム・コムチャイミア大学〔Chea Sim University of Kamchaymear〕との人材育成と研究に関する覚書に調印した。
 プノンペンのベトナム通信社記者によると、会合において各大学の代表者は皆、過去の両国間の人材育成・研究協力の結果について評価したという。
 既に締結した協力合意文書にしたがい、2018年にキエンザン大学は、プノンペン王立大学とチア・シム・コムチャイミア大学の53人のカンボジア人学生を受入れた。〔彼らは〕2年間学ぶ。
 カンボジアの学生たちは、農学・生物学・情報テクノロジーなどのそれぞれの専門学部に参加する傍らで、大学の多くの文化・文芸・スポーツ交流活動にも参加することができ、ベトナム語を習得し、より友人と打ち解けるのに役立っている。
 過去の人材育成・研究協力計画の効果に関する評価において、プノンペン王立大学の学長チェット・チアリー氏は、この協力は各大学に利益をもたらしただけではなく、両国の友好関係を促進したと確認した。
 チェット・チアリー氏によると、プノンペン王立大学としては、学生にとってはベトナムで学ぶための奨学金を得られる機会が増え、教員や幹部職員にとってはベトナムのトップレベルの各大学と専門について意見交換する機会が増えたという。
 2018年に達成されたばかりの、いくつかの積極的な効果を踏まえ、上記3大学は、今後も人材育成・研究協力をより強化し続けるために、覚書を締結することで合意した。それによると、学校年度2019年から2020年に、キエンザン大学は、10の専門分野で学ぶ、カンボジアの上記2つの大学の学生40人に対して奨学金を支給することで合意した。
 カンボジア人学生たちは、キエンザン大学で学ぶ期間はすべて奨学金の援助を受けられるだろう。その奨学金の中で、学生達は学費、学用品、滞在費、生活費のすべてで援助が受けられるだろう。
 それに加え、各大学は、農業作物の研究・保存や、短期栽培の品種の野菜・果物生産のためのハイテク応用モデルの研究を含めた科学研究協力、そして、各大学間の科学研究の成果や情報交換の強化の促進も約束した。

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( 翻訳者:須賀麻莉子 )
( 記事ID:4771 )