BIMグループ、東南アジア最大の太陽光発電施設を完成
2019年04月27日付 VietnamPlus 紙
上空から見た発電所の全景
3つの発電所からなるBIM Energy発電コンプレックスは、100万枚を超えるソーラーパネルを設置し、総出力は330メガワット。4月中に国の電力網に正式に接続された。
BIMグループは4月27日ニントゥアン省で、3つの太陽光発電所からなる発電コンプレックスを正式に完成させた。総出力は330メガワットで、国の電力網に接続された。
これは、現在、東南アジアで最大の太陽光発電施設となる。
式典には、ヴー・ドゥック・ダム副首相をはじめ、中央省庁、一部の省や市の指導者らが出席した。
このプロジェクトは、BIM グループ傘下のBIM Energy再生可能エネルギー株式会社とフィリピン最大企業グループのひとつであるAyala傘下のAC Energyの提携によって行われている。その合弁会社BIM-AC Renewablesは、ニントゥアン省での再生可能エネルギー・プロジェクトの開発に焦点を当てている。
BIM太陽光発電コンプレックスは2018年1月に着工し、2018年末にベトナム電力(EVN)との電力購入契約を締結した。
工事は迅速に進み、正式な施工期間9か月間の内に、BIM1発電所(出力30MWp)、BIM2発電所(出力250MWp)、BIM3発電所(出力50MWp)の3件の太陽光発電所が完成し、通電式を終え、2019年4月には国の電力網に接続された。
BIM太陽光発電コンプレックスは7兆ドン以上の投資が行われ、100万枚以上の太陽光パネルを設置し、年間約6億kWhの電力生産が見込まれており、年間20万世帯に電力を供給する他、毎年約30万トンのCO2排出量の削減に貢献する。
ヴー・ドゥック・ダム副首相は、ニントゥアン省と国全体の持続可能な発展のための再生可能エネルギー・プロジェクトの重要性を高く評価した。
ダム副首相は「このプロジェクトは、規模だけでなく、手続き等の準備と工事の実施のプロセスの速さで、これまでで最大・最高だった」と述べた。
ダム副首相は、投資家らに対し、ニントゥアン省のような農作物の生産が困難な荒れた土地において、環境保全と観光業を組み合わせながら、他の再生可能エネルギー・プロジェクトを引き続き検討し、さらなるプロジェクトの建設、発展に投資してほしいと希望した。
それにより、この乾燥した地域は経済効果を発揮し、早々に政府が期待するような国の再生可能エネルギーのセンターになるという。
さらに、ダム副首相はニントゥアン省に対し、国家レベルのプロジェクトの整備への投資のため、必要な技術の把握と習得を続けるよう要請した。さらに、地元の党委員会や地方政府と共に、積極的に社会保障政策を実行し、地元の労働者のために雇用問題を解決して、ニントゥアン省の社会経済の発展に貢献するよう求めた。
BIMグループ副会長でBIM Energy社長のドアン・クォック・フイ氏は、「BIMグループは、ベトナムの再生可能エネルギーにおける先駆的な投資家になることを目指している。2022年までにBIM Energyのクリーン・エネルギーの供給総出力は太陽光と風力だけで1000MW規模になる」と述べた。
さらに、「私たちは、共に環境保護、気候変動対策、国家のエネルギー安全保障の支援、国の将来のための持続可能なエネルギー源の構築に貢献することを望んでいる」と述べた。ニントゥアン省では、このプロジェクト以前に、BIM グループがニントゥアン省のクアンテーで2200ヘクタール以上の面積を持つ、東南アジアで最大の製塩工業経済区に投資している。総生産量は年間35万トン。
BIMグループはベトナムの大手多角化企業グループで、25年の歴史を有する。同グループは安定した財政基盤があり、「観光開発、不動産」「農業、食品」「ビジネス・サービス」「再生可能エネルギー」の4つの主要事業分野で大きな評価を得ている。
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( 翻訳者:高橋和佳子 )
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