ウーミンハのカヤプテの森の半分が最高の火災警戒レベルに
2019年05月03日付 VietnamPlus 紙
ウーミンハ国立公園での消火訓練
5月上旬現在、カマウ省[訳注:ベトナム最南端の省]のカヤプテの森の4万3500haあまりの乾燥がとても深刻であり、そのうちの2万1100ha近くが火災警戒レベルⅤ(極めて危険なレベル)に引き上げられた。
5月3日、カマウ省農業農村開発局からの情報によると、5月初旬までの時点で、省のカヤプテの森4万3500ha余りすべての乾燥がとても深刻で、そのうちの2万1100ha近くが、火災警戒レベルV(極めて危険なレベル)に引き上げられたが、これは面積の半分近くを占めるということだ。
このほか、そのすぐ下のレベルの火災警戒レベルはレベルIV(危険レベル)で、これに属するのは、1万5700ha余りである。そして、5100ha以上が、高レベル火災警戒予報(レベルIII)に属している。
予報によると、今年の乾季では、エルニーニョ現象が起こり、暑い日差しが照り続け、激しい干ばつも長く続くという。
カマウ省森林保護支局のレ・バン・ハイ支局長は、現在はあらゆる対応策の準備が整っているが、今後の森林火災監視者の任務の負荷と大変さは増すだろう、と述べる。
彼が各地方に強調したのは、森林所有者が検査業務を強化する必要があることと、森林火災の消火と防火を意識するように人々を指導することである。火種を持って森林に入る人の活動を厳密に管理し、とりわけ地方では警戒に対する意識を高め、森林火災の防止が主であることを確認しなければならないという。
ウーミンハ国立公園は面積が8500ha以上あり、カヤプテ森のコアエリアと見られている。
[そこに生息する]すべての動植物種の希少な遺伝子資源を保存する場所であり、貴重な泥炭資源がある場所でもある。
またそれだけでなく、ウーミンハ国立公園は国内外から何百人、何千人という観光客が訪れる、魅力的で有名な地名となっている。カヤプテの原生林はユネスコによって世界生物圏保護区の3つのコアエリアのうちの1つに認定されている。
乾季の森林火災の防止・消火活動を主導するために、ウーミンハ国立公園幹部のフイン・ミン・グエン氏は、年初から森林所有者が森林火災の消火と防止のための問題解決策を強化する計画を策定したと伝えた。
現在、防火・消火部隊の能力は、承認された案の通りに確保されている。部隊は、24時間体制で配置されている。特に監視塔では、火災が起きた際に迅速に発見しタイムリーに処理するために監視をしている。
森林火災の防火と消火のための緊急措置を強化するために、政府首相の2019年4月26日付公電481号の精神に従って、カマウ省人民委員会の委員長は、農業農村開発局やウーミンハ国立公園、ウーミンハ林業一人有限責任会社、ウーミン県、チャンヴァントイ県の人民委員会宛てに指導のための公電を送った。
公電の中で、人民委員会委員長は、各レベルの人民委員会と各関係機関が、森林火災の防火、消火活動に関する管理責任を厳正に果たし、森林火災の防止、消火に関する検査、監視業務を強化しこれを重点的な任務とみなすよう、指示した。
省の指導者は、また、部隊が24時間体制で対応し、見張り部隊を配置して火災リスクが高い森林地域に人が入ることを厳しく管理し、火によって植生を処理する活動を一時的に停止するよう、指示した。
同時に、関係機関は、森林火災が発生した場合は、原因や火災を起こした容疑者を明らかにするための捜査を迅速に行い、違法行為をした人を厳正に処理し、トップの人の管理責任に関する規定を厳正に執行する[ことも指示された]。
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( 翻訳者:大久保満理 )
( 記事ID:4806 )