ベトナムとインドは150億米ドルの貿易額をめざす
2019年05月11日付 VietnamPlus 紙
インドのヴェンカイアー・ナイドゥ副大統領(上院議長)と会見するグエン・スアン・フック首相
5月11日の午後、グエン・スアン・フック首相は、2019年5月9日から12日の国連ウェーサク祭への参加に合わせて、ベトナム公式訪問中のインドのヴェンカイアー・ナイドゥ副大統領(上院議長)と会見を行った。
フック首相は、インドの副大統領(上院議長)に会えたことを喜ぶとともに、今次訪問によって、政治面での高い信頼の維持と、あらゆる分野における二国間協力が促進されるとの確信を述べた。
副大統領(上院議長)は、盛大に歓迎してくれたベトナム側に謝意を表し、グローバルな宗教、中でも仏教の各種活動に対するベトナムの努力と貢献を高く評価し、今回の国連ウェーサク祭の成功を信じていると述べた。
双方は二国間訪問を引き続き維持し、ハイレベル、各級・各部門が往来し、民間交流を行うことで意見が一致し、両国間で既存の協力スキームの定期的な開催頻度を維持する必要があるとの点でも一致した。
フック首相はインドの首相が2019年、もしくはベトナムがASEAN議長国を務める2020年にベトナムを訪問するよう招請した。
双方は、国防・安全保障協力を重視すると述べ、インドには、引き続きベトナム人民軍の人材育成への支援と、両国軍の兵士間協力を進め、国連平和維持活動における経験を共有してもらうよう求めた。
双方は、二国間関係の柱となる経済・貿易協力を引き続き重視し、今後、目標の貿易額として掲げる150億米ドルの達成に向け努力をすることで意見が一致した。
双方は、ベトナムのリュウガン、ザボン、ランブータン、ドリアンをインド市場において、インドのザクロ、ブドウ、粟をベトナム市場に開放するとの提案を検討することで意見が一致した。
フック首相は、IT、インフラ、エネルギー、再生可能エネルギー、ハイテク農業の分野におけるインドからの投資を歓迎すると述べた。双方は、両国の各石油・ガス大企業グループが主体的に、二国および多国間を含め協力を進めていくよう求めることで意見が一致した。
双方は、開発協力、IT、科学技術、文化、観光、民間交流といった他の分野における協力も強化する必要があるとの考えを共有した。双方はまた、ベトジェット(Vietjet)、インディゴ(Indigo)およびその他の航空会社による両国間の直行便が早期に就航するよう、手続きに関する条件を整えることでも意見が一致した。
双方はまた、共に関心を有する国際および地域の諸問題についても意見交換を行い、地域および国際の各種フォーラム、特に国連の枠組みにおいて、引き続き密接に連携をとり、相互に支持し合うことで意見が一致した。
南シナ海に関し、双方は平和、安定、航行と航空の安全と自由の重要性について意見が一致し、各種の係争を平和的に解決し、1982年の海洋法に関する国連条約(UNCLOS)を含む国際法を尊重し、効力があり、効果的な、南シナ海における各国間の行動規範(COC)を早期に完成させることで意見が一致した。
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( 翻訳者:大久保満理 )
( 記事ID:4816 )