日本の予防医学の新しい成果をアップデートする
2019年05月10日付 VietnamPlus 紙
シンポジウムで意見を分かち合う専門家達(写真:記者/ベトナムプラス)
シンポジウムで意見を分かち合う専門家達(写真:記者/ベトナムプラス)

幹細胞治療は日本の予防医学の分野において傑出した功績の1つである。健康な幹細胞を補い、疾病により減少した重要な幹細胞の数を増やすことを助けるものである。
 5月10日にハノイで開かれた 第26回のベトナム医薬分野の専門的な国際展示会の枠組みで、展示会組織委員会とベトナム日本国際株式会社(JVI)〔組織名は原文ママ〕が「癌及び糖尿病の治療・予防における免疫・幹細胞療法-日本の予防医療における各成果」というテーマでセミナーを開いた。
 この話し合いの場は、病気の効果的な治療や予防策が人々にもたらされるという希望を伴いながら、日本の先進医療技術の予防医学の応用をベトナム側に紹介したり、日本の予防医学の最新の成果をアップデートしたりするための機会となっていた。
 専門家によると、幹細胞治療は日本の予防医学の分野において傑出した功績の1つである。
 この治療法は、健康な幹細胞を補充し、老化もしくは疾病により減少した重要な幹細胞の数を増やすことを助けるものだ。患者の細胞組織から分離された各幹細胞から、細胞が選択され、活性化され、幹細胞培養室で充分な数に成長し最善の状態になるように培養される。その後、培養された幹細胞は、静脈に投与されるかもしくは治療が必要な部分に直接注射される方法により患者の体内に戻される。
 幹細胞治療は、 現代の世界において老化を防ぐ最先端の治療法であるだけでなく、免疫力を高める機能も持ち、神経に関する病気、膝の関節炎、心血管疾患、血圧の病気、糖尿病や癌などの病の治療を助ける。
 また、セミナーにおいては「日本における癌の治療や診断の新しい時代」「ベトナムにおける癌の治療・予防法と実態」などというテーマにもフォーカスが当てられた。
 5月10日、ベトナム日本国際株式会社(JVI)はまた、ベトナムと日本の臍帯幹細胞バンクプロジェクトを実施するために、ヘレネ幹細胞センター(日本)〔組織名は原文ママ〕と協力合意文書を締結した。


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( 翻訳者:田中佑佳 )
( 記事ID:4823 )