ベトナムとEUは包括的パートナーシップ協力関係を強化する
2019年05月10日付 VietnamPlus 紙
会合でのギュンナー・ヴィーガンド欧州対外活動庁(EEAS)アジア太平洋総局長(左から2番目。EU代表団団長)とEU代表団の各代表
ベトナムEU合同委員会の第1回会合で双方は、今後数週間のうちに正式に調印されるベトナムとEUの自由貿易協定(EVFTA)および投資保護協定(IPA)の推進を確認した。
5月10日、ベトナムEU包括的パートナーシップ協力協定(PCA)の枠組み合意の実施に関するベトナムEU合同委員会の第1回会合がハノイで開催された。会合は、ベトナムのトー・アイン・ズン外務次官とEUのギュンナー・ヴィーガンド欧州対外活動庁(EEAS)アジア太平洋総局長が共同議長を務めた。
会合には、ベトナムの各機関、省庁、部門などの代表約80人、EU側はEEAS、欧州委員会通商総局、ベトナム駐在のEU代表部および加盟各国大使館の代表約40人が参加した。
この合同委員会は、2016年10月1日に発効したベトナムEU包括的パートナーシップ協力協定(PCA)の枠組み合意の実施状況の管理、推進を目的として設置された。ベトナムとEUは双方の包括的パートナーシップ協力関係を通じた協力全体の強化を約束している。
会合で双方は、ベトナムとEUの過去30年の関係発展の歩みを高く評価し、代表団の交換、治安・国防、ビジネス・投資、法律、司法、科学技術、クリーンエネルギー、農林水産業の発展といった各分野での協力関係のさらなる深化を望むと強調した。
EUは、ベトナムの経済社会の発展や地域内での地位の向上といった成果を高く評価した。また、ASEANとEUの関係推進に向けた調整の強化を希望するとともに、南シナ海における航海、航空の安全・安心の維持、法の遵守を支持した。グローバルな問題におけるベトナムとEUの協力関係は、世界と地域の平和と発展に寄与するだろう。
双方は、今後数週間のうちに正式に調印されるベトナムとEUの自由貿易協定(EVFTA)および投資保護協定(IPA)の推進を確認し、EVFTAとIPAの早期の展開は、双方の投資や経営を大幅に促進し、双方からの質の高い投資の波を生み出すことに貢献するだろうと強調した。
双方はまた、国際労働機関(ILO)の各基本条約の批准と効果的な実施に向け、必要なステップを進めていくことについても協議した。
双方は、2014年から2020年までの段階のベトナムEU間の発展協力計画についても協議し、特に、農村の電化、エネルギーの効果的利用の推進、再生エネルギーの発展、気候変動対策・持続可能な発展、司法協力、財政管理、経済、人材育成、文化、教育、観光、民間交流などの各分野に集中していくことで一致した。
双方は、2019年6月1日発効の「森林法の施行・ガバナンス・貿易に係るEUの行動計画(FLEGT)に関するベトナムとEUの自主的二国間貿易協定(VPA)」を歓迎するとともに、違法・無報告・無視制(IUU)に行われている漁業に関する諸問題の解決に向けた法的枠組み改革におけるベトナムの努力を高く評価した。
双方はまた、これまでに達成した合意を確実に効果的に実施し、ベトナムとEUの包括的パートナーシップ協力関係の強化に積極的に貢献していくため、任期半ばでのチェックを行うことでも合意した。
会合は、第1回会合の共同プレス・コミュニケを採択し、また、第2回会合を2020年にベルギーのブリュッセルで開催することで合意した。
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( 翻訳者:大日向爽、須賀麻莉子 )
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