ジョコ氏勝利演説:感謝の言葉から100%国民のための指導者としての抱負まで
2019年05月31日付 Kompas 紙
中央ジャカルタ市のジョホールバル区タナティンギ地区のタブサット集落にて勝利演説を行ったジョコ氏
中央ジャカルタ市のジョホールバル区タナティンギ地区のタブサット集落にて勝利演説を行ったジョコ氏

ジャカルタ、komoas.com配信
去る5月21日、現職大統領候補のジョコ・ウィドド氏は、中央ジャカルタ市のジョホールバル区タナティンギ地区のタブサット集落にて勝利演説を行った。
その勝利演説は、中央選挙管理委員会が2019年大統領選挙の結果を公表した後に行われた。
マルフ・アミン氏とペアを組むジョコ氏は、85,607,362票、すなわち55,50パーセントの得票率で大統領選挙に勝利したと伝えられた。
一方、プラボウォ―サンディ陣営の得票数は68,650,239票、すなわち44,50パーセントの得票率であった。両陣営の得票数の差は16,957,123票、すなわち11パーセントの得票率の差に達した。
灼熱の日差しがさす中、ジョコ氏はインドネシア西部標準時間の12時30分ごろカンプン・デレットに到着した。ジョコ氏は長袖のワイシャツに黒いズボン、そしてスニーカーという上下を身に着けて現れた。

元ジャカルタ特別州知事であるジョコ氏が到着するやいなや、集まっていた地元住民に歓迎された。
彼は住民に声をかけ、会話に花を咲かせながら、副大統領候補マルフ・アミンの到着を待った。

マルフ・アミン氏が到着した後、ジョコ氏はようやく演壇にたち、勝利演説を始めた。マルフ氏はジョコ氏のそばに立ち、その周りを集落の人々が取り囲んだ。

ジョコ氏の演説は、民主主義の祭典とも呼べる2019年大統領選を成功裏に終わらせたことを、全国民を挙げて祝おうという言葉で始まった。


「我われが愛し、誇りに思う国民のみなさん。我われインドネシア国民は、成熟した国民になったと証明されたことを誇り、幸福や神への感謝を抱くにふさわしい者となった。民主主義の実行においても大統領選挙の実施においても、国民国家の構成員として、十分に成熟たのだ」とジョコ氏は述べた。

ジョコ氏は、インドネシアが平和を維持し、違いの中に調和を保ち、統一を保ちし、強化し続けていることを喜ぶべきだと述べた。

民主主義における自由こそが確かな証拠だ。インドネシアは公正で正直な総選挙、平和と喜びに満たされる総選挙を実行できるようになったと同氏は述べた。

「選挙に次ぐ選挙を私たちは成熟した態度で行ってきた。今回の選挙も、どうか神の思し召しにより、我われの憲法が命ずるところを遵守しつつ平和裡に終えることができると私は確信している」とジョコ氏は述べた。

ジョコ大統領はその後、終了した2019年総選挙の結果集計の手続きに関する問題に触れた
インドネシア国民は議員選挙と大統領選挙の両方で良い選択をしたとジョコ氏は言う。

「これこそが主権者としての国民の存在意義である。私とマルフ・アミンは、インドネシア国内のあらゆるところから我々2人に信頼を寄せてくれた国民にお礼を言いたい」
ジョコ氏は国民によって与えられた信用と使命を国内津々浦々の、すべてのグループ、 階層の人々にむけた公正平等な開発プログラムのなかに実現していくと約束した。

「来たる10月に任命された後、我々は全インドネシアを代表する大統領と副大統領となる。我々が、100%全てのインドネシア国民の指導者と守護者になるのだ。全てのインドネシア国民にとって平等な社会を実現するために奮闘する」とジョコ氏は述べた。

ジョコ氏は、平和と来たる世代の繁栄を実現するべく、一致団結して愛する祖国の国づくりに取り組もうと全ての人々に促した。
最後に、ジョコ大統領は5年に1度の選挙の祭典に直接関与した全ての人々へ再度感謝の意を述べた。

「選挙管理委員会及び選挙監視庁の運営・監視各位に携わった各位をはじめ、選挙に参加してくれた人々、インドネシア国軍や警察などの治安維持組織、公明正大な選挙の為に昼夜問わず働いてくれ、その証人となった全ての人々の功績に最大級の感謝を表したい」とジョコ氏は述べた。

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( 翻訳者:田口ひかり )
( 記事ID:4827 )