2019年５月20日、党書記局はアフリカ豚コレラの予防・管理を有効に実施するための指導強化に関する34-CT/TW指示を公布した。ベトナム通信社ではこの指示を全文紹介する。

　国際獣疫事務局と国連食糧農業機関の情報によると、アフリカ豚コレラは60を超える国々で起こり、これにより数億の豚が殺処分され、数百億ドルがこの病気の予防・管理のために使われている。
　現在世界中の様々な国で急速に感染が拡大し、複雑に変化している。
　我が国でも、2019年２月から現在に至るまで、アフリカ豚コレラの感染は様々な省・都市で発生し、150万頭の豚を殺処分に追いやっている。
　政府や首相は、各省庁や関連機関と各省や中央直轄都市の人民委員会に対し、アフリカ豚コレラ予防のための方策を、徹底的かつ足並みをそろえて展開するよう求めている。
　しかしながら、疫病の危険は引き続き急速に広い範囲に拡大しており、養豚の発展に深刻な影響を及ぼし経済的にも大きな損失を引き起こし、環境や畜産農家の生活、国家の管理業務に大きく影響している。
　それゆえ、アフリカ豚コレラの予防と管理は緊急を要する非常に重大な課題である。
　書記局は、中央と地方の党組織と人民委員会に対し、集中的に指導し、政治システムや全社会の総合力を発揮し、下記のような重点的任務を実施することを求めた。

１.　アフリカ豚コレラの予防、管理を現在の緊急かつ重点的な任務と見なし、各レベルの行政、祖国戦線、社会組織や団体の指導に集中し、政府や各省、関係各機関のアフリカ豚コレラ予防に関する指導に基づく各対策を、緊急、徹底かつ足並みをそろえて実行しなければならない。最速でアフリカ豚コレラを制御する決意で、社会経済の迅速な発展と国民の生活改善を継続させる条件を保護していかなくてはならない。

２.　皆がアフリカ豚コレラの危険性、また、それが経済活動や国民の生活に及ぼしている深刻な被害について明白な認識を得ることができるように幹部、党員、国民一人一人に対する情報宣伝業務を指導する。
　また、全党、全ての国民、軍警察に対し、豚コレラの感染を予防し、経済への損失を最小限に抑え、社会の安全を確保する活動に積極的に参加することを促す。
　同時に、この感染症を予防し、豚肉の生産消費を守り、社会に不安を巻き起こすのを避けるという原則に従って、時宜を得た正確な情報を国民に伝える。

３.　アフリカ豚コレラの予防と管理を指導すると共に、各レベルの党委員会や党組織は、感染症が制御されたらいち早く養豚を再開し、国民による消費需要を守るために豚以外の家畜、家禽、水産物の飼育養殖の発展に力を入れる条件を十分整えるよう指導する。
　今回の予防の経験から学ぶ会を実施し、主導的に早期発見し、迅速に情報を出し、家畜や作物に起こりうるその他の感染症への予防対策を万全にする。

４.　省および都市の人民委員会は、アフリカ豚コレラや動物の疫病全般の予防、管理及び迅速な感染管理を効果的に実施するための資金および組織的資源を確保する。 　
　獣医法の規定に従ってすべてのレベルでの獣医系統を強化し、任務実施力を十分な持つよう各レベルの獣医の能力を強化する。

５.　中央から地方レベルの祖国戦線および各団体が、アフリカ豚コレラに対する人々の意識を高めるための普及および宣伝に参加する責任がある。あらゆる階層の人々を動員し、各機関や組織は主体的に、疫病の予防と管理に積極的に参加する。各レベルでの疫病の予防、管理の指導事業の査察と監督を強化する。今回の発生では国内外の組織や個人に対し、経費や手段、技術的物資の支援や疫病の予防と管理の経験の共有、今回の疫病で大きな損失を被っている家族への支援を運動し呼びかける。

６.　あらゆるレベルの党委員会、党組織および行政の長は、政府およびこの指示の指導を効果的に実施するように指導することについて、より上位の党委員会、行政に対し責任を負う。

この指示は、各党支部と党員に徹底的に広められる。

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（ 翻訳者:大日向爽、田中佑佳、千葉智洋 ）
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