2019年入試:受験生は、有名大学を選ぶ傾向
2019年05月29日付 VietnamPlus 紙
国家高等学校試験を受験する生徒(写真:レ・ミン・ソン/ベトナムプラス)
この時点までに、高校3年生は、高校卒業試験と大学・短大入学試験にあたる2019年国家高等学校試験のための、「ラストスパート」の復習段階に入っている。
教育訓練省の統計は、今年、大学入学を出願する受験生の数は減少傾向にあるが、受験生は卒業時の仕事探しを容易にする目的で入学試験の登録を申し込むため、有名大学を選ぶ傾向にあることを示している。
経営、法律グループに出願する受験生の数が最も多い
教育訓練省の統計によると、2019年に大学・短大への入学試験を出願する受験生の数は65万3000人以上で、2018年と比較すると5.14%減少した。受験者の志願大学登録件数は250万件以上で、2018年と比較すると、6.37%減少した。
分野別の入学者の募集定員総数を分析すると、分野Ⅴ(数学と統計、コンピュータと情報テクノロジー、技術テクノロジー、工学、生産と加工、建築と建設、農林と水産、獣医学)の定員が最も多い(15万9349人)。次いで、分野Ⅲ(経営、管理、法律)の定員が12万6473人。分野Ⅶ(人文、行動・社会科学、メディアと情報、社会サービス、ホテル・観光・スポーツとパーソナルサービス、運送サービス、環境と環境保護、国家安全保障)の定員が10万4769人である。分野Ⅱ(芸術)の定員が最も少ない(5092人)。
入学を申し込む受験生の出願件数では、分野Ⅲへの登録が最も多い82万2956件で、次いで、分野Ⅶの出願件数が73万9587人、分野Ⅴへの出願件数が64万1157件だった。
2019年の各分野の総定員数と出願登録総数に基づいた教育訓練省のデータは、分野Ⅶの倍率が最高で7倍となったことを示した。次いで、分野Ⅲの倍率が6.5倍、分野Ⅵ(健康)が5.8倍と続く。
大学教育局(教育訓練省)局長のグエン・ティ・キム・フン氏は、分野Ⅶが倍率ではトップであるが、それは定員が少ないにも関わらず、志願者数がとても多い安全保障と国防のグループがあることにより、この分野全体の倍率を上昇させるからだ、と説明した。
同様に、健康の分野では、出願件数はそれほど多くはないが(19万9573件)、その特徴から定員が少ない(3万4352人)。そのため、倍率を押し上げている。
2018年と比較すると、全体的に、今年は大学に出願する受験生の数が大幅に減少した。しかし、グエン・ティ・キム・フン氏によると、受験生には有名大学に志望が「集中」する傾向があるため、出願登録件数が多い大学は、ブランドを構築できた大学や大規模大学、地域を代表する学際的な[教育を行う]大学のグループの大学だという。
意識が高く自分の志望に対して責任を持っている受験生は、出願先をかなり絞っており、過度に多くの大学を出願していない。受験生は1人あたり平均で約4つの大学に出願している。
トップ校の「競争」倍率が高まる
2019年大学入試の出願傾向を分析し、多くの大学代表者も、「今年の受験生は自分の将来の選択に際しより主体的で強い意志を持っていた」とみている。
受験生は卒業後に、適切な仕事を見つけることを希望し、すぐに働くための教育と実践的な教育モデルを選択する傾向にある。
ハノイ工科大学副学長のチャン・バン・トップ氏は今年出願した第一希望の受験者数は2018年の2万4000人から2019年には3万3000人近くに増加したと述べた。全ての分野/分野グループの定員の総数6680人と比較すると、[ハノイ工科]大学の「競争」倍率は5倍に相当する。特に、工科大学へ出願し、受験する受験生の質はかなり良い。
中間的な統計によると、43の高校からの2748人の受験生が2019年の[ハノイ工科大学の]入試に単願した。そのうち最も人数が多いのは、自然科学大学附属高校(ハノイ国家大学)で、次に師範大学付属高校、ハノイ・アムステルダム高校と続く。出願した受験生の数が多い分野は、情報テクノロジー、メカトロニクスなどである。
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( 翻訳者:大久保満理 )
( 記事ID:4866 )