この時期、ラムドン省ダラット市を訪れる観光客の数は急増している。それにつれて、地方特産品の需要が高まり、供給不足となり、売値が高騰している。
　調査によれば、現在、屋外で栽培されるダラットのイチゴの価格は、１キロ当たり15万ドンから18万ドン［訳注：約750円～800円相当］となっている。
　ニュージーランドやフランス、日本のように温室栽培されるイチゴの種類については、１キロ当たり30万ドン［訳注：約1,500円相当］以上の値が付く。
　現在、イチゴの価格は上昇しているが、一部の屋外の栽培地が荒れているため供給は減少している。温室栽培のイチゴは観光客のニーズに即座に応えられない。
　ドゥック・ティン（Duc Tin）イチゴ・野菜・水耕栽培農園（ダラット市８街区）を経営するレー・クオック・ドゥック氏は、雨が多いため日差しが少なく、この種の栽培に悪影響を与えている可能性があると述べた。
　そのような中、農園を訪れる観光客の数は相対的に見て多くなっている。現在、顧客からイチゴの需要はあるものの、農園の側はそれに応えることが出来ない。
　アボカド034（ラムドンで採れる純粋種のアボカドに近いもの）や根菜類、アーティチョークの花などダラット特産の他の農産品の価格も、前年同時期に比べ高くなっている。
　アボカド034は味が良く、見た目もきれいであるため、現在、市場で人気がある。
　この種のアボカドの価格は、卸値が１キロ当たり11万ドンから12万ドン［訳注：約550円～600円相当］以上と上昇している。また市場価格は１キロ当たり18万ドンから19万ドン［訳注：約900円～950円］相当である。
　いくつかの農園経営者によると、市場の需要が急激に高まったため、アボカド034の価格は前年同時期と比較して４万ドンから５万ドン［訳注：約200～250円相当］以上、上昇した。
　多くの農園が収穫の最盛期を過ぎ、農期の最後の段階に入っているため、生産量は更に少なくなっている。

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（ 翻訳者:岩重綾乃 ）
（ 記事ID:4872 )