そして、彼らは抱き合った 憲法裁判所による判決下る
2019年06月29日付 Kompas 紙
去る6月27日、ジャカルタの憲法裁判所にて喜びにあふれるジョコ大統領候補弁護団。憲法裁判所はプラボウォ大統領候補側からの訴えを全て退けた。
ジャカルタ、kompas.com配信
去る6月27日インドネシア西部時間21時16分、ジャカルタの憲法裁判所にてアンワル・ウスマン裁判長の手によって木槌が振り下ろされた。これは大統領・副大統領選挙結果の異議申し立てに関する公判が終結したことを意味する。
9名の判事は、正副大統領候補投票番号2番のプラボウォ・スビアント、サンディアガ・ウノ両氏より唱えられた異議を全て却下することで一致した。
「裁判の結果、異議は却下された。原告の訴えは全て却下した」とアンワル裁判長は述べた。
公判当初よりアンワル裁判長が言及していたように、判事団が下す判決は誰にとっても満足いくものにならないことは確かである。このことは法廷内に集った人々の面持ち、表情からも感じ取られた。
判決が下されたその時、バンバン・ウィジョアント氏率いる原告側弁護団の表情には落胆の色が見えた。一方、被告側である選挙管理委員会委員の表情は違っていた。
被告側は互いに握手と抱擁を交わした。裁判結果に満足した様子が選挙管理委員らの満面の笑みに表れていた。
正副大統領候補投票番号1番のジョコ・ウィドド、マアルフ・アミン両氏側も同様の表情を浮かべていた。ユスリル・イフザ・マヘンドラ氏率いる弁護団のメンバーの顔にも満面の笑みが見られた。
閉廷し判事が退出した後、法廷内で弁護団とその関係者は写真撮影を行った。エディ・OS・ヒアイエ、ヘル・ウィドド両弁護士も写真撮影に加わった。
しかし、友愛関係を尊ぶ態度は裁判官の判決が下った後にも見られた。勝訴側・敗訴側に関係なく握手と抱擁をともに交わしたのだ。
両者はともに判事の判決を尊重した。裁判終了後もネガティブな印象はなかった。
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( 翻訳者:岡田亜里 )
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