シンガポール紙:ベトナムは東南アジア地域のデジタル技術発展の先頭に立つ
2019年07月02日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市ハイテクノロジー教育センターでロボットの運用とプログラミングを実習している学生たち
記事によるとベトナム政府はテクノロジーへの投資の利益とポテンシャルを知り、現在東南アジア地域のデジタル技術発展について先頭に立っている。
7月1日、シンガポールの『ビジネスタイムズ』紙に「ベトナム―変遷の過程と発展の成功の例」というタイトルの記事がある。この記事は、テクノロジー分野における勝利のために実施が必要な業務を分析した上で、ベトナムを典型的な事例の一つとしている。
記事によるとベトナム政府はテクノロジーへの投資の利益とポテンシャルを知り、現在東南アジア地域のデジタル技術発展について先頭に立っている。
学校でのIT教育の利益が成果をもたらし始める中、最新のハイテクノロジー地区がハノイやホーチミン市をはじめいくつもの場所において設立された。
記事は、大テクノロジーグループは、この国がハイテクノロジー人材についてのポテンシャルがあると見れば、ベトナムへ生産チェーンを移し、長期投資を行うと明言している。
小規模のビジネス投資家たちは日増しに数を増やしているベンチャー企業資本、中でもベトナム経済が急速に発展するための大きなポテンシャルを持っているオンラインサービスと金融テクノロジー(フィンテック)の分野への投資に集中している。
記事は、人口と有能な労働力という優位性を以て、東南アジア地域の技術的中心となるためにシンガポールと直接競争する代わりに、ベトナムは代替選択地になることを確定できるとしている。
インフラへの投資と経営条件の緩和は、ベトナムが上述のポテンシャルを開発するには決定的である。
インフラ建設や付加価値的生産から、日増しに増えている不動産と住宅の複合プロジェクトに、ベトナムの能動的な転換の多くの兆候を見ることができる。
その経済的成功の大部分は、長期的な外国直接投資の誘致を助けた多くの投資環境改善政策からきている。またベトナムのもう一つの大きな資産は、豊かなで競争力を持つ労働力だ。
毎年、ベトナムにおける労働力は100万人が追加補充され、ベトナムに「黄金の人口構成」をもたらしてきた。
しかし、いずれの国家もいつまでも人口学的利益に依拠することはできない。したがって、テクノロジーへの投資と新たな経営環境改善は最重要事項である。
記事もまた、ASEAN各国は協調の長い歴史があり、現在の状況においてこの伝統は強化されなければならないと見ている。
ASEANは補完的専門性を開発し域内交易を優先することを通して、以前に記録的期間で中所得国となったベトナムのように一部メンバーを支援した能動性をフル活用することができる。
この結果により、海外投資家が喜んでその経済に参加する場となっているベトナムは、成功した変遷や発展過程のモデル国家であり続けているのである。
関連記事:EU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA):企業にとってのグローバル価値連鎖加入への扉)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:松澤秋子 )
( 記事ID:4916 )