獣医局(農業・農村開発省)によると、６月24日までで、アフリカ豚コレラが60の省と都市の459県にある4401社で発生し、感染し殺処分せざるを得なくなった豚の総数は280万頭以上となったという。

　獣医局の最新統計データによると、６月24日までに全国の60の省、都市でアフリカ豚コレラの発生が確認された。
　バリアブンタウ省とラムドン省が、アフリカ豚コレラの発生を最も最近報告した２つの地方である。これにより、感染が発生していない地方は、ベンチェ省、ニントゥアン省、タイニン省の３つしかない。
　（獣医局）疫学室長のグエン・ヴァン・ロン氏は、「残り３省でアフリカ豚コレラが発生するのは時間の問題だ。なぜなら今のところ、アフリカ豚コレラのワクチンができていない一方で、あらゆる所に感染の芽が発生し、管理がとても難しくなっている。そのためいつでも感染は起き得る」との見方を示した。
　注目されるのは、生物学的に安全な飼育方法を厳密に適用していたにもかかわらず、一部の大規模な飼育施設で感染が起きたことだ。これは、各管理者の最大の不安である。なぜなら、これらの飼育施設は、数万頭から数十万頭規模で、経済的損害がとても大きいからだ。
　具体的には、６月24日、ドンナイ省は、フーソン豚飼育会社（チャンボム県）の合計２万頭近い豚を飼育する養豚施設でこれまでで最大の感染を確認した。
　ドンナイ省獣医・家畜飼育支局は、既に農業地方開発省に報告した。まもなく、獣医局がドンナイ省と業務を行い、この問題の処理方法について話し合う予定だ。
　獣医師局は、アフリカ豚コレラ［の感染］は依然として非常に複雑に変化しており、いつでも爆発的に感染が拡大する可能性があるだろう、とみている。そのため、各地方は、主体的に感染防止対策を実施する必要がある。特に、現在最も有効な方法は、まさに生物学的に安全な飼育を行うことである。
　６月24日までで、60の省と都市の459県にある4401社でアフリカ豚コレラが発生した。殺処分しなければならない豚の総数は２80万頭以上となった。
　このほか、29の省と都市の138県にある359社では、アフリカ豚コレラへの新たな感染が30日以上起きていない。これら古い感染発生地域で感染し、殺処分された豚の総数は17万3741頭である。
　これまで、18省の75社では、感染が起きてから30日以上経過したが再び感染が起きた。

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（ 翻訳者:八城星 ）
（ 記事ID:4926 )