マネーロンダリングに関するトップレベル国であるとの情報に対しベトナムが反応
2019年10月03日付 VietnamPlus 紙
マスメディアの質問に答え、今後のベトナムの一部の対外活動に関して通知するレ・ティ・トゥー・ハン外務省報道(写真:ヴァン・ディエップ/ベトナム通信社)
グローバル・フィナンシャル・インテグリティにより発表された、ベトナムにおける情報は、不正確であり、マネーロンダリング防止におけるベトナム政府の決意及び現実を全く反映していない。
10月3日の午後、外務省による定例記者会見にて、グローバル・フィナンシャル・インテグリティによる、「ベトナムはマネーロンダリング[の利用]に関するトップレベルの国である」との報告においてどういった反応を示すのか、という記者による質問に、外務省の報道官であるレ・ティ・トゥー・ハン氏は次のように述べた、
「グローバル・フィナンシャル・インテグリティにより発表された、ベトナムにおける情報は、不正確で、かつマネーロンダリング防止におけるベトナム政府の取り組みや決意そして事実を全く反映していないものです。
マネーロンダリングが国家の経済社会に悪影響を及ぼすということを、ベトナム政府は十分認識しています。
長年にわたってベトナムは多くの対策を展開し、実施に努めています。法的枠組みを構築しては改善したり、国際基準を適用するなど、このような行為を阻止するための国際公約や勧告を厳粛に実施しています。
これまでで、ベトナムにはマネーロンダリング防止に関する法的枠組みが既に十分に存在しています。ベトナムにおいてマネーロンダリングは法律によって厳しく禁じられており、刑法によっても厳しく処分されています。
2012年6月18日、ベトナムの国会ではマネーロンダリング防止法案が制定されました。政府はマネーロンダリング防止に関する委員会を設立し、政府議定116号(2013年)、政府議定96号(2014年)といった政令、マネーロンダリング防止法やマネーロンダリング防止における禁止行為に関する規定違反行為に対する処罰規定の実施ガイドラインを公布しました。
直近では2019年5月に、ベトナム政府は2019年から2020年の段階のマネーロンダリングやテロ資金調達のリスクを解決するための行動計画を公布しました。この目的は、マネーロンダリング防止の強化とこの分野における国際的な基準や慣例の適用です。
全国民の認識を向上させ、法整備を進める一方で、ベトナムは、マネーロンダリングを含めた財政・金融分野における犯罪防止対策のために、国際通例や国際基準に沿って、銀行・金融システムの整備を促進し、インフラやテクノロジーの現代化を行い、ガバナンス能力を向上させてきました。
マネーロンダリングは全世界的にも深刻な問題の一つであると認識し、これまでベトナムは、国際的なマネーロンダリング犯罪防止において積極的にかつ責任感を持って貢献するために、国際協力の強化を重んじてきました。
現在、ベトナムは、アジア太平洋マネーロンダリング対策グループ(APG)の一員であり、また、財務情報ユニット(エグモントグループ)のオブザーバーです。
ベトナム政府によるマネーロンダリング防止における努力や成果はAPGを含む国際組織によって認められ、かつ高く評価されています」。
先日のサウジアラビアの2つの石油施設が攻撃を受けた事件についても、レ・ティ・トゥー・ハン報道官は見解を[次のように]述べた。
「ベトナムは先日あったサウジアラビアの石油施設の破壊行為及び中東の安全や安定を脅かすような行為を非難します。そして、暴力を早期にやめ、地域における安定と平和を回復するために、各関係者が意見の不一致を、国際法や国連安全保障理事会の関連する各決議に基づいて解決する努力を行うよう、呼びかけます」。
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( 翻訳者:谷津もゑり )
( 記事ID:4945 )