韓国紙:経済的チャンスの国、ベトナム
2019年10月04日付 VietnamPlus 紙
フーイエン省トゥイホア市ドンタック漁港におけるマグロの加工
ソウルのベトナム通信社(TTXVN)特派員によると、韓国の新聞は、ベトナムは経済的チャンスの国だとして、ベトナムの経済的な潜在力を積極的に評価した。
韓国のKorea JoongAng Daily 紙は、アジア有数の経済国の一つになった時の韓国と比べ、ベトナムは韓国よりも速い経済発展の潜在力があると評価した。
同紙によると、中国経済が飽和状態になる中、韓国企業をはじめ多くの外国企業が中国への依存度を減らしており、それが、ベトナムの急速な経済発展を促す機会を生み出している。
例えば、サムスン電子は、中国における投資を調整し、ベトナムへの投資を強化している。
さらに、米中貿易摩擦によるグローバル・バリュー・チェーンの変化もベトナムへの投資を加速している。
アメリカの企業が生産拠点を中国からベトナムに移転することで、受注量は益々増え、それに応えるため、労働者の求人が増加している。
この世界最大の経済大国間の貿易摩擦はまた、他国の多くの投資家を中国から撤退させ、ベトナムに向かわせている。
韓国の企業がベトナムの市場への活動を拡大していることで、二国間の社会、文化関係も改善されている。特に注目すべき点は、韓国人とベトナム人の結婚数が益々増加していることだ。
韓国の統計機関によると、現在ソウル首都圏で暮らす韓国人とベトナム人の夫婦の多くは、雇用に恵まれ、いい教育サービスを受けている。
以前と比べ、ここ数年で最も大きく変化したことの一つは、配偶者とともにベトナムに居住することを選ぶ韓国人の数がかなり増えていることだ。
90年代に生まれたベトナムの女性は現在、ベトナムの市場解放以降で、韓国の企業を含め、外国の会社で働く、より良い機会に恵まれている。
Korea JoongAng Daily紙は、ベトナムは、韓国の生産センターとしての役割を増すとともに、ベトナム自身の技術を発展させることにもなるだろうとしている。
韓国の企業は現在、ベトナムで協力と投資の強化を続けている。サムスン、LG、Hyosung、Kumhoのような韓国の大手企業グループは大規模な生産拠点に投資している。
昨年、Hanwhaグループは、ベトナム最大の民間企業、Vingroupに4億ドルを投資した。
同じく昨年、SKはベトナムの別の企業、Masanに4億7000万ドルを投資した。
ベトナム経済は年6~7%も成長している一方、韓国経済は2%の成長で、今年は2.2%に満たないと見られている。
外国投資誘致における大幅な変革こそが、ベトナムの迅速なグローバル・バリュー・チェーンへの参加を保障するカギとなる要素であると見られている。
韓国は現在、最大の対ベトナム投資国である。両国が外交関係を正常化した1992年から2017年までの25年間の韓国企業による対ベトナム投資の総額は500億ドルに達する。
投資規模だけからも、ベトナムの市場に対する韓国企業の期待の大きさがうかがわれる。
ベトナムに対する政府開発援助(ODA)に関しては、韓国は日本に次いで第2位。また、かつて韓国の最大の輸出市場であった日本への輸出は現在、韓国の対ベトナム輸出の半分の規模である。
【参考記事:ベトナムは韓国人にとって最も魅力的な観光地になった】
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( 翻訳者:榎本泰希 )
( 記事ID:4967 )