10月24日から26日まで、クアンニン省ハロン市で、第９回５つの省・都市（ハノイ市、ハイフォン市、クアンニン省、ラオカイ省、中国雲南省）経済回廊協力会議が開かれた。会議には、中国とベトナムの企業の代表者130人を含む250人以上が参加した。
　第８回経済回廊協力会議での協力文書の内容の実施状況や成果の評価及び実施過程における困難や問題点の提示を目的とした。
　同時に、会議では、効果的で実質的な協力内容について合意がなされ、具体的な方向性や各省・都市間の協力の一層の促進のための適切な方法が示された。そして、昆明・ラオカイ・ハノイ・ハイフォン・クアンニンの経済回廊を、越中協力関係における効果的な協力モデルとなるように構築する。
　ベトナムのハノイ、ハイフォン、クアンニン、ラオカイ、中国の雲南の５つの省・都市から成る経済回廊協力は、2004年に創設された協力メカニズムである。
　15年の間、８回の会議を経て発展し、友好交流や交通の連結、貿易、観光など各分野で参加する各省や都市間の協力促進の効果が認められている。
　参加地域は地の利を効果的に生かし、交通連結の有利性や各地域の強みを発揮し、共同で連結・協力・互助を強化し発展している。
　会議の枠組みの中で、各省・都市は2017年から2019年の段階での協力の結果を評価した。同時に、交通インフラ、物流、貿易、教育、医療、観光、貨幣、保険を核とした分野での協力の内容を話し合い、方向性を一致させた。
　特に、ベトナムと中国の企業約百社が参加する、企業を結びつけるプログラムは、両国の５つの省・都市と企業に貿易、投資、観光、交通、運輸の分野での協力の機会を開き、繁栄をもたらすことが期待されている。
　会議での発表で、クアンニン省人民委員会のブイ・ヴァン・カン副委員長は、「第９回経済回廊協力会議は包括的な協力関係を促進し、各地域の潜在的な強みを掘り出し、平等、相互利益を基盤とした上での堅固な連結を造り出すとともに、平和で安定し、友好的、協力的で共に発展するベトナム・中国間の陸上国境の構築に貢献するだろうと信じている」とした。
　中国共産党雲南省委員会副書記の王予波氏は、「５省・都市の経済回廊協力は、共に利益がある経済発展、そして良き友人、良き隣人、良きパートナーとしての関係を促進するための非常に重要な事である。５つの省・都市の協力は深まり、常に改善されている」と述べた。
　中国の雲南省もベトナムのラオカイ省と共に連携して多くのイベントを開催したり、協力したりしてきた。
　現在、ベトナムで事業を展開する雲南省の企業は46社あり、それらの輸出額は 3610万ドルに達している。現在経済回廊や交通ネットワークは絶えず拡大しており、五つの地域の企業が大きく発展するチャンスを与えている。
　王予波氏は 「今後私たちは、政策、土地のシステム、インフラの接続、企業参加の面でより深く連結したいと考えている。また、貿易、物流、資本、観光、文化での連結も高める」と強調した。
　在ベトナム中国大使館の公使参事官、尹海虹氏は、「第８回会議の文書の精神に基づき、各省・都市が積極的に代表団の交流を行い、交通の連結、貿易、投資、教育、観光、医療、貨幣、保険業務の分野での協力を促進する。友好と相互信頼を高め、商品の交流を促進し、貿易経済を発展させ、各地域の社会経済の発展に貢献する」と述べた。
　会議では、５つの省と都市が現在、経済危機の影響や環境汚染といった多くの課題に直面していることや、発展のニーズに技術レベルや人材が対応していないことなどが指摘された。
　また、各地域間で経済、社会の発展に格差があるため、将来的にはより強い協力が必要である。
会議では、各当事者間の覚書や協力合意文書の調印式が行われた。


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（ 翻訳者:宮川慈 ）
（ 記事ID:4998 )