ベトナム高級軍事代表団を率いて第９回北京香山フォーラムに出席した党政治局員、党中央軍事委員会副書記のゴ・スアン・リック国防大臣（大将）は、10月22日、中国共産党中央政治局員で中華人民共和国中央軍事委員会の許其亮副主席（上将）と面会した。
　在北京のベトナム通信社特派員によると、面会において許副主席は、リック大臣とベトナム高級軍事代表団が第９回北京香山フォーラムへ出席したことに謝意を述べた。
　面会の中で、リック大臣は、北京香山フォーラムは、地域及び世界にとって極めて重要な安全保障問題に関する見解を各国が表明するための大切なフォーラムの１つであると述べた。
　リック大臣と許副主席の双方ともに、近年のベトナム―中国間の包括的戦略的パートナーシップ関係を評価し、多くの積極的かつ実質的な成果が達成されたとの点で意見が一致した。
　両党及び両国のハイレベル指導者の共通認識は、政治面での信頼を強化し、両国間の関係を引き続き健全かつ強固に発展を推し進めるための確固たる基盤である。その中で国防協力の発展は両国関係の柱の一つとなっている。
　リック大臣は、今後双方が各レベルの代表団、特にハイレベルの代表団での交流を強化し、政治面で盤石な軍の構築に関する経験交流において効率よく連携して、次官級国防政策対話のメカニズムを維持し、第６回国境警備友好交流の準備を鋭意行って、国連平和維持活動への参加に関して協力を強化していくよう求めた。
　双方は作業チームに実施、展開を委ねることで同意した。
　二国間関係に残された諸問題に関して、双方は、両国の指導者間が交わしたハイレベルの合意内容に基づき、両国の人々の利益と地域の平和、安定、発展に貢献するため、冷静に適正な問題解決を図るべく、ベトナムと中国が常時交流を進め、率直にかつ誠実に議論を行う必要があると述べた。
　許副主席は複雑に変動する地域と世界の現状に鑑み、各国は対立に代えて、発展のための平和で安定した環境を維持すべく、対話と協力を強化する必要があると述べた。
　一方、リック大臣は現在の共通の安全保障課題に対処するためには、すべての国の協力と貢献が必要であると強調した。
　この機会にリック大臣は許副主席をベトナム訪問を招待した。中華人民共和国中央軍事委員会副主席はこの招きを受入れ、早期にベトナムを訪問できるよう時期を調整していくことを確認した。

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（ 翻訳者:大久保満理 ）
（ 記事ID:5018 )