ベトナムとカンボジアの国境画定・国境標識設置に関する歴史的文書
2019年10月05日付 VietnamPlus 紙
ベトナム社会主義共和国とカンボジア王国の陸上国境の画定・標識設置に関する議定書の付録地図の調印式に立ち会うグエン・スアン・フック首相とカンボジアのフン・セン首相
ベトナムのグエン・スアン・フック首相とカンボジアのフン・セン首相は10月5日午前ハノイで、2006年から2019年までのベトナムとカンボジアの陸上国境の画定および標識設置作業を総括する会議を共同主宰した。
この重要な会議に合わせ、レー・ホアイ・チュン外務次官・国境委員会委員長は、ベトナムとカンボジアが1985年および2005年の国境画定条約の補足条約、およびベトナムとカンボジアの陸上国境の画定・標識設置に関する議定書に調印した意義、さらに、両国の陸上国境の画定および標識設置作業の今後の方向性などについて、マスコミと懇談した。
記者:ベトナムとカンボジアがこの2つの重要な法的文書(ベトナムとカンボジアの1985年および2005年の国境画定条約の補足条約、およびベトナムとカンボジアの陸上国境の画定・標識設置に関する議定書)に調印した意義についてお聞かせください。
レー・ホアイ・ナム次官:今日の出来事は、ベトナムとカンボジアの二国間関係においても、また、両国の領土国境に関する作業においても重要な意義あるものです。ベトナムのグエン・スアン・フック首相とカンボジアのフン・セン首相の立会いの下、両国の関係当局はこれまでの国境画定、標識設置作業について報告しました。
今回、双方は極めて重要な法的文書に調印しました。それは、ベトナムとカンボジアの1985年および2005年の国境画定条約の補足条約、およびベトナムとカンボジアの陸上国境の画定・標識設置に関する議定書です。
よって、ベトナムとカンボジアは、両国の陸上国境の画定、標識設置に関する重要な法的文書に調印したことになります。これらの文書は、国際法に従い、また、独立・主権の尊重、領土保全、平等、互恵の原則を基礎とした領土・国境線の平和的解決における両国の善意を確認するもので、両国にとって特別な意義と重要性のあるものです。
さらに、これらの条約や合意は、国境線の管理において重要かつ有効な法的枠組みとなるものです。両国の国境線の84%は国境が確定し、国境標識が設置されました。これは、両国の国境線の総延長1245キロの内、1045キロ分に相当します。また、設置された国境標識は、正式な標識、副次的な標識、仮杭を含め2047件に達しました。
よって、国境約700メートルごとに一つの標識があることになり、国境の管理がより容易になります。また、国境の治安・安全確保の問題における両国の関係当局間の調整作業の環境も整うことになります。さらに、統一的な両国の陸上国境の画定・標識設置は、国境沿いのベトナムの10省およびカンボジアの9州の経済社会発展や人民交流の環境整備にも貢献するでしょう。
これは、特に、領土主権に関わる極めて重要な分野の問題解決に貢献するものです。また、それは両国民の神聖な問題でもあります。この重要なステップをうまく解決していくことは、ベトナムとカンボジアの友好、平和、協力、発展の関係にも貢献することになります。
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( 翻訳者:新里フランコ )
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