福島、ベトナム色の濃いフェスティバルの空気に浸る
2019年11月04日付 VietnamPlus 紙
竹跳び踊りに興じるベトナムと日本の参加者
竹跳び踊りに興じるベトナムと日本の参加者

 2020年東京オリンピック・パラリンピックに際したベトナムの「ホストタウン」として、福島県はベトナムの女子サッカー代表チームを招待したほか、ベトナムのU19チームを合宿に招待する予定だ。

 11月4日、県と同じ名を持つ福島市の行政は、第1回ベトナムフェスティバルを開催し、福島県と近隣の県に住む数百人のベトナム人と多くの日本人が参加した。
 ベトナム通信社の記者によると、フェスティバルのオープニングにて参加者は台風ハギビス[訳注:台風19号]の犠牲者に1分間の黙祷を捧げた。
 その後オープニングセレモニーにて、福島市長の木幡浩(こはた・ひろし)氏は同市とベトナムの友好関係の発展について喜びを表明した。
 木幡氏は2019年6月に、福島市が来年の東京オリンピック・パラリンピックに出場するベトナム人選手らのホストタウンを担当することになったと述べた。
 ホストタウンとは、外国人選手を2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた合宿や事前準備のために迎え入れる日本の市町である。
 ベトナムの「ホストタウン」として、福島県はベトナムの女子サッカー代表チームを招待したほか、ベトナムのU19チームを合宿に招待する予定だ。
 駐日ベトナム大使のヴー・ホン・ナム氏は自身のスピーチの中で台風ハギビスの被害を受けた福島県民に深い同情の意を示し、同時に福島市、ひいては福島県の人々は早期に困難を乗り越え災害の余波を克服すると信じていると述べた。
 ベトナムの地方市と福島県の関係について、ヴー・ホン・ナム大使はベトナムが同県の梨の輸入を始めたことを「双方の友好協力関係の明確な証であると同時に、福島県に対するベトナムの協力と支援」だと強調した。
 また、大使は多くのベトナム人が福島を生活と就労の場に選び、福島の復興に貢献したことを認識し喜びを表明した。
 オープニングセレモニーの後、ベトナムと日本のアーティストによる竹笛やダンス、特に福島県で学ぶベトナムや日本と一部の国の学生によるアオザイのショーなど多くの文化芸術的なパフォーマンスで参加者はフェスティバルの空気に浸った。
 また、参加客は春巻きやフォーなどの伝統的なベトナム料理も楽しんだ。
 同日、ヴー・ホン・ナム大使と在日ベトナム仏教協会会長のティック・タム・チー尼は福島県須賀川市にある有限会社May Yasudaで働く9人のベトナム人技能実習生を訪ねた。
 彼らは台風ハギビスによる洪水で孤立し、日本の救助隊にヘリコプターで救助されたベトナム人労働者である。
 会談では、大使は彼ら技能実習生が困難の中にあっていつも団結し互いに助け合っていることに喜びを表明するとともに、早く災害後の生活が落ち着くことを願うと述べた。
 この機会に、大使は大使館幹部と職員からの寄付金、ティック・タム・チー尼は在日ベトナム仏教協会からの寄付金を技能実習生に贈った。
 実習生を代表して、チャン・ガーさんは在日ベトナム大使館と仏教協会のベトナム人労働者に対する思いやりと即時の支援に感謝の意を示すとともに、現在会社からの支援のおかげで生活は徐々に安定していると述べた。
 東京の北東およそ300kmに位置する福島県は、10月12日に日本を襲った台風ハギビスによって最も被害を受けた地域の一つである。

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( 翻訳者:高橋和佳子 )
( 記事ID:5026 )