ベトナム人労働者が引き続き韓国に戻り仕事をする機会
2019年11月03日付 VietnamPlus 紙
韓国でベトナム人労働者のための相談を受ける(写真:チャン・フオン/ベトナムプラス)
韓国におけるベトナム人労働者らが労働契約を満了し期限通りに帰国する場合、韓国に戻り良い仕事や収入を手にして合法的に働く機会を得られそうだ。
ベトナム通信社の韓国特派員によると、11月3日午後、韓国南部の釜山市にて、交流や法律相談を行うほか、期限通りに帰国するようベトナム人労働者にはたらきかけるイベントが催され、現地在住ベトナム人労働者数百人が参加した。
労働傷病兵社会省や韓国駐在ベトナム大使館、韓国のいくつかの関係機関の連携により開かれたこのイベントのスピーチで、韓国駐在ベトナム大使館のチャン・チュオン・トゥイー副大使は、「韓国で働くベトナム人労働者は新しい生活・労働環境に素早く溶け込み、労働者を雇用する企業や韓国の関連機関からは、勤勉で賢明、我慢強く技能が優れているとして高い評価を得ており、韓国の経済・社会発展事業においても、労働力不足を補う点においても貢献している」と強調した。
しかし、これまで、韓国で働く一部の労働者らが、労働契約の満了後も意図的に在留し働き続けてきた。
このことは、ベトナム人労働者やベトナムに対する一般的なイメージに悪影響を及ぼし、特に韓国においてベトナム人労働者が占めるシェアの安定や発展の維持に不利益をもたらしている。
当イベントを経てチャン・チュオン・トゥイ氏は、一般的に言えば韓国において、個別的に言えば釜山市において、勤勉で我慢強く、仕事において独創的で、労働契約や韓国の法律を遵守するというベトナム人の良き品性をベトナム人労働者が発揮することを期待した。
国外労働センター副所長・ベトナム労働管理機関代表のファム・ゴック・ラン氏もまた、韓国のベトナム人労働者に対し、労働契約満了後は期限通りに帰国するよう呼びかけた。また韓国に戻って良い仕事や収入を手にして合法的に働けるようにするためである。
また、ラン氏は、韓国・ベトナム両政府の猶予政策を享受できるよう、韓国に在留し期間を超過して働いている労働者に対し、自主的に帰国することを要請した。
労働分野において両国は、1992年から協力して研修生プログラムを実施し、2004年からはベトナム人労働者を雇用許可制に基づき韓国に働きに派遣するプログラムを実施している(EPSプログラム)。
韓国で働く労働者は韓国の現代的な仕事の仕方や技術に触れることができるので、帰国後はベトナムの発展事業に積極的に貢献できるようになる。
これまで、ベトナムの労働傷病兵社会省と韓国の雇用労働部間の協力枠組みで、のべ10万2000人以上のベトナム人労働者が働くために韓国に派遣された。
昨今、ベトナム人労働者は、韓国のベトナム人コミュニティと共に、ベトナム・韓国間の友好の促進・強化や、多方面での緊密な協力において重要な役割を務めている。
現在、外国労働センターは、ベトナムで投資や経営を行う外資系企業や韓国企業で働く労働者に良い労働機会を紹介するため、各省、各都市の雇用サービスセンターと連携して、仕事取引市場を頻繁に開催している。
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( 翻訳者:渡辺智暁 )
( 記事ID:5033 )