ドンホー民間画―ベトナムの魂をもった絵画の流派
2019年11月12日付 VietnamPlus 紙


 ドンホー絵画を作る仕事は16世紀から今まで500年以上存在している。今まで誰もドンホー絵画を作る村の始祖について耳にしたことがない。この絵の神髄は世代から世代へと受け継がれてきた。

(以下イラストの中)

ドンホー絵画
ベトナムの魂をもった絵画の流派
ドンホー絵画を作る仕事は16世紀から今まで500年以上存在している。

〇16世紀
ドンホー絵画作りの工芸が出現 
ドンホー村には2つの主要な仕事があった。テトの時に売る絵を描くことと冥銭[訳注:紙でできた疑似的な金銭のことで、葬儀や盆などに供えた後に燃やして冥界に届ける]を作ることだ。

〇1944年
ドンホーは1年中忙しく、村では17の氏族(ゾンホ)が共に絵を制作していた。

〇1945年
「あちらこちらにいた人々は絵市場に来ては絵を買い、道端に出て行ってはテトを楽しむ人々にその絵を売る。村の中の雰囲気はいつでも買う人売る人でにぎわって騒がしい」工芸人グエン・ダン・チェー

■新年を祝う良き言葉、発財発禄(訳注:財を成せますように)
「栄華」「富貴」「進財」「進禄」「大告鶏」

■民族の英雄たちの功労を想う
「敵の漢を撃退するチュン姉妹」「南漢を撃つゴー・クエン王」「呉軍を撃つチウ女史」

■民族の好学・尊師重道の伝統の教え
「牛飼いの子供の読書」「栄帰拝祖」「ヒキガエルの先生」「好学」 

■時代に寄り添った創作
「社交ダンス」 「生産性の向上」
(イラストここまで)

 1944年以前、ドンホー絵画の流派は全盛期にあった。当時ドンホー村には2つの主要な仕事があった。テトの時に売る絵を描くことと冥銭を作ることだ。
 村では17の氏族が共に絵を制作していた。通常、旧暦の1月から7月15日まで、村中で冥銭を作っていた。
 旧暦の8月から12月の終わりまでは、村中でテトに売る絵画作りへと移行した。

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( 翻訳者:山下萌佳 )
( 記事ID:5046 )