ベトナムと中国は多くの分野で緊密に協力する
2019年12月23日付 VietnamPlus 紙
中国の主な報道機関と中国常駐のベトナム報道機関の記者の会合風景
ファム・サオ・マイ駐中国ベトナム大使は、新華社通信、人民日報、中国中央テレビ(CCTV)など中国の主要な報道機関、さらに中国に常駐するベトナムの報道機関の記者と会見を行った。
首都北京のベトナム大使館で行われた会見で、マイ大使は2019年のベトナムの顕著な成果について紹介するとともに、また、2019年の越中関係は安定的に発展し続けており、いくつかの協力分野では前向きな進歩があったこと、柔軟な形で定期的にハイレベルの往来・交流が行われていて、交流と協力のメカニズムが引き続き効果的に実施されていることなどについて、明確に述べた。
経済、貿易、投資の協力に関して、中国は(2004年から)引き続きベトナム最大の貿易相手国であり、ベトナム最大の輸入市場、そしてアメリカに続いて2番目に大きい商品輸出市場であると大使は述べた。ベトナムと中国いずれの統計も、本年年初の11か月間の貿易金額の増加を記録している。
中国はベトナムの2番目に大きいFDI投資家である。一方ベトナムは、2016年からASEAN加盟国10か国の中で最大の貿易相手国であり、世界で8番目に大きい中国の貿易相手国であり続けている。
加えて、双方は、中国市場に輸出される乳製品とマンゴスチンの検疫に関するいくつかの重要な協力合意書を締結した。また2019年には、ベトナム初のパック牛乳が中国市場に輸出された。
領土の境界問題に関して、マイ大使は、両国の共同の努力により、陸上国境は平和、安定、協力、発展を維持し続けていると強調した。国境を接する各地方間の交流と協力は緊密に行われ、実質的な結果を達成している。
両党と両国のハイレベル指導者は複数回にわたり意見交換を行い、海上問題を巡る意見の不一致をよりよくコントロールし、状況をより複雑にする行動はとらず海上問題を適切に処理し、海上問題に関する交渉メカニズムを促進し、ASEANとともに南シナ海に関する関係国の行動宣言(DOC)を十分かつ効果的に実施するとともに、南シナ海行動規範(COC)が本質的で効力と効果のあるようその早期合意を推し進め、1982年の国連海洋法協約を含む国際法に見合ったかたちで平和的な手段により係争を解決する方針を堅持する必要があるとの重要な共通認識に達した。
また、会見で大使は、外交関係樹立70周年記念にあたり、政治的信頼の度合いを深め、経済貿易関係が健全で持続可能な方向に発展するよう実質的な協力を深化させること、民間交流を強化し、両国の国民間の相互理解と友好の度合いを高めるなど、2020年の両国間の協力にあたるいくつかの大局的な方向性を共有した。
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( 翻訳者:森葵 )
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