ベトナムにおける出生時の男女比率のアンバランスは依然として深刻
2019年12月27日付 VietnamPlus 紙
ベトナムにおける出生時の男女比率のアンバランスは急速に大きくなっており、非常に深刻である。これは、男子を重視する人々の心理作用と胎児の性別選別の結果である。
ベトナムにおける出生時の男女比率のアンバランスは急速に大きくなっており、非常に深刻である。高い技術が妊娠早期での胎児の性別の判別を可能にし、これが性別の選別を日増しに増加させている。
出生時の男女比率のアンバランスが現在のような深刻さで生じ続ければ、2050年にはベトナムでは少なくとも230万人、多ければ430万人ほど男性が女性を上回り、結婚適齢期の男性が結婚相手を見つけられないという事態が予想される。
人口家族計画総局(保健省)の責任者であった前副総局長のグエン・ヴァン・タン氏は、人口と発展に関する宣伝会議でこのように警告した。
タン氏によれば、ベトナムでの出生時の男女比率のアンバランスは、他国に比べて遅く、2006年には女児100人に対して男児109人という比率であった。ところがベトナムではこの状況が急激に増加し、2013年には女児100人に対して男児113人となり、2018年には女児100人に対して男児114.5人となっている。現在、この比率は女児100人に対して男児111人にまでは改善されているものの、それでも依然として高い水準にある。これは、男子を重視する人々の心理作用と胎児の性別選別の結果である。
この人口の専門家によると、似たような男女比率のアンバランスは台湾や韓国でも見られ、これらの国々の男性たちがベトナムを含む周辺国で花嫁を見つけざるをえないという状況を作り出している。
2019年の人口住宅総合調査の最新の結果によれば、ベトナムは東南アジアで(インドネシア、フィリピンに次いで)3番目に人口の大きな国であり、世界全体では15位となっている。
ベトナムの総人口は、9629万8984人であり、そのうち男性は4788万1061人で49.8%を占め、女性は4832万7923人で50.2%を占める。
10年後には、ベトナムの人口は1040万人ほど増加するとされている。平均年間人口増加率は2009年から2019年にかけては1.14%であり、1999年から2009年にかけて(1.18%)よりは、若干減少している。
11月22日、首相は2030年までのベトナムの人口戦略を承認する第1679号QD~TT決議を公布した。
この戦略は人口政策の焦点を、家族計画化から人口の規模、構成、分布、特に人口の質に関する包括的目標の達成と実施に移しあらゆる努力を集中させることと、経済、社会、国防、安全保障の各要素の有機的な関係の中に置くことを目指すものである。
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( 翻訳者:広瀬ないる )
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