日本の専門家、トーリック川の水浄化試験に関する情報を伝える
2019年12月07日付 VietnamPlus 紙
ハノイ市カウザイ区ホアン・クオック・ヴィエト通りに近いトーリック川の一部でナノバイオリアクターの技術による汚染された水の処理が試験的に行われている
12月7日午前、許可を得ていないのにトーリック川の水の浄化技術を試験的に行ったことに関するハノイ市の指導者の発言に関して、日本環境ビジネス機構(JEBO)が、声明を出した。
その前日の12月6日午後、ハノイ市人民評議会の会期後のホアンキエム地区の有権者たちとの交流の場で、ハノイ市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン氏は、日本の専門家集団のトーリック川の下水処理実験をめぐる問題に関する、有権者の質問に答えるために 多くの時間を使った。
「次のように明確に述べさせていただきます。彼らは、試験的実施を申請してしばらく時間が経った後、実施しました。しかし、彼らはハノイ市には許可を全く申請しておらず、ハノイ排水会社を通してすぐにトーリック川で実施しました」。チュン氏は、このように伝え、実施の過程でJEBOと日越環境改善会社(JVE)は、市の要求を順守しなかったと考えている、との見方を示した。
「具体的には、試験的実施の結果がまだ出ていなかったにもかかわらず、各報道機関を招き、試験の途中でメディアの情報を使って、試験を拡張しようとしました。また、社会の世論に良くない影響を与える情報を処理する際に各機関と連携しませんでした。
グエン・ドゥック・チュン氏の上記の発表との関連で、JEBOが12月7日に発表した通知では、上記のハノイ市人民委員会委員長が発表した内容を「まだ正確とはいえない」としている。
JEBOの釈明では、「2019年4月11日、JEBOは、日本のナノバイオリアクターの技術を使ったトーリック川とタイ湖の一部での水の浄化試験の実施に関し、グエン・スアン・フック首相と会談した。首相は、『これは良いアイディアであり、祖国の工業化現代化の時代における環境保護事業の強化を目指すベトナムの政府と党の方針にも合致する』、とのことだった」という。
首相はまた、日本の専門家と日越環境改善株式会社(JVE)に対し、資源環境省、ハノイ市人民委員会と共に、プロジェクトを研究、決定し、規定にきちんと従い、質と効果を確保して実施するよう要請した。
これによると、2019年4月26日、ハノイ市人民委員会の事務所で、この組織は、ハノイ市人民委員会のグエン・テー・フン副委員長が主催する、日本の専門家とJVE社によるトーリック川とタイ湖の一部の水の浄化を試験的に行うための資金援助の提案に関して、検討する会議に出席したとされている。
上記の会議には、ハノイ市の建設局、外務局、資源環境局、科学技術局、人民委員会事務局、上下水道・環境事業プロジェクト管理委員会、ハノイ排水一人有限責任会社の指導者も出席した。
やはりJEBOによると、日本の専門家とJVE社の団の意見や、会議に出席した各組織の発表・意見を聴いた後、ハノイ市人民委員会のグエン・テー・フン副委員長は、次のような結論を出した。「日本の専門家団がJVE社と連携してトーリック川の一部とタイ湖の一角の水を浄化する試験を、日本側の資金援助によって実施することに同意する。そして、試験的実施の開始時期と実施期間について合致した(2019年5月16日から開始予定)」。
JEBOの通知は以下のように伝えている。「実際、まさにハノイ市人民委員会の2019年5月9日付の事務局通知第142号に従って実施した。これには、JEBOによる実施を許可することへの同意が明示されている」
同時に、この通知で、JEBOは、10月30日昼頃、タイ湖の汚染処理試験区画で、資源環境相が資源環境省の専門機関の各指導者と共にタイ湖における水浄化処理事業の試験的実施の結果を視察・検査しに訪れたことを伝えた。
ここで、チャン・ホン・ハー大臣とJVE社の代表者は、会見し、これまでの水処理事業に関する問題について意見交換した。ハー氏は、トーリック川の一部とタイ湖の一角での水の汚染処理事業を高く評価し、日本と協力して、技術移転や、ベトナムの川の汚染処理を行いたいとのことだった。
「日本の技術を以て、初期的には次の3つの目標が解決した。それらは、臭いの処理、泥の処理、そして基本的ないくつかの物質の処理である。資源環境相は、処理の方法や質に関して完全に安心した」とJEBOの通告ではチャン・ホン・ハー大臣の言葉が引用されている。
関連記事:ハノイ市人民委員会、有権者と代表者が関心を持つ多くの問題に関して明確にした。
https://www.vietnamplus.vn/ubnd-ha-noi-lam-ro-nhieu-van-de-cu-tri-va-dai-bieu-quan-tam/611513.vnp
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( 翻訳者:松永直子 )
( 記事ID:5140 )