インドネシアでのPCR検査のスピード、未だ一日1000件以下
2020年04月24日付 Kompas 紙
西ジャワ州デポック市チマンギスでスワブテスト(拭き取り検査)によって患者を検査する医療従事者
インドネシアでのPCR検査のスピード、未だ一日1000件以下
ジャカルタ、kompas.com配信
インドネシア医師会執行部(PB IDI)のダエン・M・ファキ会長は、社会に対してコロナウイルスが成長・拡大する速度を制御するには、政府がいかに早くポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査によってCOVID-19の検体検査を進めるか、が肝心だと明言した。
しかし問題は、現在までに政府が実施したPCR検査数が依然として少ないことである。
「現在、50日間で4万6千件の検査が行われている。政府の目標は1日1万件だというのに、これでは1日の検査スピードは千件以下である」と去る22日に、ジャカルタで行われたある討論においてダエン会長は述べた。
4月22日に至るまでのCOVID -19加速対応対策本部のデータに基づくと、38の検査所がPCR検査を実施し、検査された患者の合計は55,732例にのぼる。
一時的な検体検査患者数は47,361人ほどであった。
他方で、経過観察中の人、監視中の患者と陽性反応が確認された立場にある患者の合計はすでに200,000人以上である。
つまり、患者数と検査プロセスの間に大きなギャップが生じることを意味する、とダエン会長は付け足した。
なお、現在の観察対象者は193,571人、監視対象患者は 17,754人、陽性患者数は7,418人である。
「したがって、検査のスピードを速くすることが重要。そうしないと、感染速度が検査するスピードよりも速くなってしまう」と同会長は述べた。
同会長は、より迅速な検査の実施とより多くの情報の獲得が重要だと付け加えた。
そうすることで、政府はどの患者が病院での隔離が必要なのか、もしくは自宅での自主隔離ができるのかという情報を得ることができる。
それ以外にも、政府はより積極的な行動調査を行うために詳しい分布を予測できる。
「早急に広範囲なテストデータが得られない場合、調査も積極的には行われない。その患者を処置するために大々的に隔離することもしない」とダエン会長は明らかにした。
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( 翻訳者:田村優実 )
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