遠隔診療支援プラットフォームを正式に運用
2020年04月18日付 VietnamPlus 紙
遠隔診療支援プラットフォーム開会式に出席したグエン・スアン・フック首相
遠隔診療支援プラットフォーム開会式に出席したグエン・スアン・フック首相

 ベトテル(Viettel)が開発した遠隔診療支援プラットフォームによって、人々はアプリまたはウェブサイトを通じて医師と通話やメッセージで通信し、容易に健康観察できるようになる。

 4月18日午前ハノイにて、情報通信省と保健省は、遠隔診療支援プラットフォームの開会式を開催した。
 グエン・スアン・フック首相とブー・ドゥック・ダム副首相が式に参加した。
 ベトテル主導による遠隔診療支援プラットフォームは、保健省が定めた6つの分野に十分に対応している。それは、遠隔医療相談、遠隔診療相談、遠隔画像診断相談、遠隔病理相談、遠隔手術相談、遠隔診療技術を移転するための研修である。
 これらプラットフォームの活用により、医療施設は患者ごとに観察方針を作成し、毎日の健康状態の管理、警告、治療のリマインド、患者と直接のやり取り(通話、メッセージで)および治療の指定、リハビリテーション、栄養相談、再診察ができる。  
 プラットフォームの誕生は、病院の人々に対する診療相談支援ルートの迅速な確立を助け、初期システム投資費用を減らし、病院は運用・維持のための通信技術専門家チームを現場に持つ必要がない。 
 プラットフォームは数千の病院と医療施設において遠隔診療システムを一斉に展開するのを助け、一から開発する必要がない。したがって、医療分野におけるデジタル変革への進展を促進するのに非常に意義がある。
 病院が遠隔診療ルートを増やしていくことで、病院へ直接来院する人数を減らし、重点病院へ集まる患者を減らし、社会と医療業界は毎年数十兆ドンを節約できるであろう。人々はどこにいても一番クオリティーの高い診察・治療を受けられるのである。
 イベントで、グエン・スアン・フック首相は、医師を含む医療チームや技術者そしてベトナムのデジタルテクノロジー企業のコロナウイルス防止における積極的な参加を認め高く評価した。
 首相はまた、保健省と情報通信省に対し密接に連携して、医療分野におけるデジタル変革を進めること、デジタルテクノロジーに基づくヘルスケアと疫病予防システムを段階的に構築すること、医療施設における全面的なデジタルテクノロジーの適用、遠隔診療支援プラットフォームやスマート医療マネジメント、医療に関する全国データベースの形成といった医療分野における技術プラットフォームの開発業務を委託した。
 さらに、2つの省は医療分野におけるデジタル変革を進めるための法律や基準、技術規制の構築と調整を共同で行う。
 情報通信省と政府機関は全国デジタル変革プログラムを緊急に完成させ、4月20日までに首相による承認を受け、2020 年4月中に交付する。これはベトナム社会におけるあらゆる側面でのデジタル変革のプロセスを促進するための重要な前提となる。
 情報通信大臣グエン・マイン・フンは、今は早急にデジタル変革を進める時だと強調した。それを通して、情報通信省はベトナムのデジタルテクノロジー企業コミュニティーにこの機会を利用し、より速く、より徹底的に、より画期的な方法で、協力、団結、心を一つにしてデジタル変革プラットフォームとアプリを構築し、デジタルなベトナムの建設、デジタル建設国家群における先導を切るよう呼びかけた。
 またこのイベントでは、ハノイ医科大学病院の医師らが遠隔診療プラットフォームを利用してラオカイのムオンクオン県総合病院と通信し、診察を必要とする慢性疾患に関する、遠隔心電図と超音波の診療会議が行われた。また、ハティン市総合病院と通信し、遠隔CT 診察による脳卒中症例を診断して間接的な治療指示を行い、クアンスオン県クアンチャック社の患者と直接通信をして診察をした。
 さらなる段階において、全ての物とつなげてリアルタイム処理をともなうベトナムでの5Gテクノロジーが普及したとき、このプラットフォームはさらに遠隔手術を可能にする開発をするだろう。それによって、医師は世界のどこにいても直接、ベトナムにいる患者の治療プロセスに参加することができるようになる。

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( 翻訳者:桑原美卯、向井千景 )
( 記事ID:5182 )