国民協議会議長,感染防止対策を無視した新型コロナウイルスのチャリティーコンサートを謝罪
2020年05月20日付 Kompas 紙
去る4月2日、ジャカルタのインドネシア国家防災庁での記者会見中の国民協議会のバンバン・スサトヨ議長
kompas.com配信
バンバン・スサトヨ国民協議会議長は世間の注目を浴びるようになった新型コロナウイルス患者のためのチャリティーコンサートの開催に対して謝罪を行った。
世間はそのコンサートが「大規模な社会制限(PSBB)」による感染防止対策」を無視していると見なしている。
その批評は同議長が音楽グループ「ビンボー」をはじめとする何人かの有名人と共に舞台に立つ写真がソーシャルメディアで物議をかもしたところに端を発した。
その写真では、議長らは距離を開けずに立ち並んでいる。
国民協議会(MPR)、インドネシア国家防災庁(BNPB)、そしてインドネシア闘争民主党(PDIP)共催のコンサートは去る5月17日の夜に開催された。
「申し訳なかった。ミュージシャンのサン・ビンボ氏とアシル・ビンボ氏と一緒に写真を撮るようにというテレビクルーの要請を断ることができなかったことは全て私の責任だ」と、去る19日にバンバン氏は記者に対して語った。
同氏はコンサート終了後に反射的にその写真を撮影したと話している。
彼はそのときテレビクルーとコンサートに関わる人々に、イベントが成功につながったために嬉しいと語った。
「コンサートの開催に多くの人物が関わりたった数週間で準備されて事が順調に運んで成功したことがあまりに嬉しかったので」とバンバン氏は語った。
私は、同じ民族、祖国のきょうだいたちが互いを助け合うための我々の社会の連帯、相互扶助、反応が、小さな子供までが寄付の為に喜んで貯金箱を壊すほどまでにすこぶるものであるとは予想もしなかった。
同議長によると、コンサートに関与したチームは最初から感染防止対策に取り組んでおり、その一部は物理的な距離を維持することであった。
同議長はまた、感染防止対策の実施に当たっての過失は彼自身にあるとも述べた。
「初めから、我々全員は距離を取る努力をしていた。だから、コンサートまたはあたかも感染防止対策を無視しているように見える写真のせいで責められなければならない人がいるとしたら、それは私だ。他の人ではない。何故ならば、ビンボーのメンバーを含め彼らは謝礼無しに自発的に働いてくれていたからだ」とバンバン氏は語った。
すでに伝えられたように、慈善活動であるそのコンサートは40億ルピアもの寄付金を集めることに成功した。
なんとそのコンサートでは国民が作り上げた作品である電気オートバイクのオークションまでもが開かれていた。
そのオートバイはジョコ・ウィドド大統領がオートバイ前部に署名を施している特別仕様であった。
上述の電気オートバイはオークションで25億5千万ルピアの価格で落札された。
コンサートは2時間続き、首都から訪れたミュージシャンのラインナップによって賑やかなものとなった。グループ・ビンボーを初め、リン・パルリナ、ロッサ、ヴィア・バレン、ジュディカ、リョドラ・ギンティンなどの顔ぶれである。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:安田樹 )
( 記事ID:5243 )