5月4日、ハノイ市の中学校以上の生徒・学生の登校再開
2020年04月27日付 VietnamPlus 紙
教室に入る前に手を洗う生徒
教室に入る前に手を洗う生徒

 まず、5月4日、ハノイ市の中学、高校、短期大学、大学、職業訓練学校の生徒・学生の登校が再開する。

 ハノイ市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン委員長は4月27日午後、ハノイ市COVID-19対策指導委員会の会合で、ハノイ市教育訓練局に対し、生徒・学生の登校の再開、安全なCOVID-19対策の確保に向け、あらゆる条件を整えるように要請した。
 まず、5月4日、ハノイ市の中学、高校、短期大学、大学、職業訓練学校の生徒・学生の登校を再開する。小学校と幼稚園については、ハノイ市が来週の水曜日に対応を決定する。
 それに先駆け、教育訓練局は、人民委員会に提出するため、4段階からなる生徒・学生を学校に迎えるためのシナリオを作成した。
 ベトナム国内で、COVID-19に感染し、その後、回復したと公表されたものの、再び新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)の陽性反応が出た人が6人いたことから、ハノイ市の人民委員会委員長は医療部門に対し、COVID-19に感染し回復したすべての人の検体を採取し、再検査を行うよう要請した。同時に、感染した人に対し、さらに30〜40日の自宅隔離をし、健康に注意し、抵抗力を高めるよう指導するとともに、毎週、医療関係者が訪れ、検体を採取し、再検査を行うよう求めた。
 市内のメーリン県とトゥオンティン県の2つの感染源では、5月5日まで隔離と封鎖が続く。
 COVID-19の影響を受けた人々に関するハノイ市労働傷病兵社会局の調査リストに基づき、ハノイ市は、革命に貢献のあった人、社会的支援の必要な人、貧困世帯、準貧困世帯の各グループに属する人々で、対象者を正確に確認の上、4月30日と5月1日の記念日までに、支援金の支給を行う。
 ハノイ市は、12日間、新たな感染者は確認されていないが、感染源と確認されてから18日間しかたっていない地域があることから、依然として「感染リスクの高い地域」とされている。まもなく海外のベトナム人を帰国させるための航空便が手配されることもあり、ハノイ市は今後も引き続き、COVID-19対策のための様々な措置を徹底して行い、侵入する感染例をタイムリーに発見し、隔離、治療し、また、国内での新たな感染が発生しないよう監視していく。
 ハノイ市は全市を挙げ、首相指示第19号に従い、引き続き感染症対策を徹底して行っていく。感染症対策に関する啓蒙活動を推進し、生徒・学生の登校再開に向けた準備作業のチェックを行う。また、感染した後、回復、退院したと公表された人の検体を採取し、再検査を行うとともに、引き続き自宅での隔離を行い、健康状態をチェックする。
 人民委員会委員長によると、社会的隔離の終了後に最も懸念されるのは各交差点での交通渋滞であり、道路交通を利用する人々の間でのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保することが難しくなる恐れがある。
 そうした状況を制限するため、ハノイ市は、必需品でない商品を取り扱う店舗については午前9時以降にしか開店できないと要請する案を立案しており、意見を求めている。現状を検討し、適切とされれば、ハノイ市は2020年12月31日まで実施する旨の決定を公布する予定である。
 人民委員会委員長は、人々に対し、首相指示第19号を厳格に実施するよう求め、特に、外出時にはマスクをつけること、常に消毒液で手を洗うことの厳守を求めた。
 また、長期戦へ備えるために、人民委員会委員長は市の保健局に対し、1日に3000から5000件の検体採取、検査を行うための環境を整えるとともに、検査、治療のための医療物資を早急に準備するよう求めた。
 ハノイ市保健局のグエン・カック・ヒエン局長によると、COVID-19に感染し、回復、退院したハノイ市内の35例について、検体採取、再検査を行った結果、すべて陰性だった。

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( 翻訳者:岡部紘平、堀春佳 )
( 記事ID:5246 )