国連安全保障理事会非常任理事国10か国（E10）は、国連事務総長および国連事務局が各国の新型コロナウィルスの感染拡大対策への支援に多大な労力を注いできたことを高く評価した。

　国連安全保障理事会非常任理事国10か国の５月のコーディネーター国を務めるベトナムの国連駐在代表のダン・ディン・クイ大使は５月21日、非常任理事国10か国の国連大使とアントニオ・グテーレス事務総長との初めての非公式のオンライン会合を主宰した。
　ベトナム通信社の国連特派員によると、参加各国と事務総長は安全保障理事会の議事日程について、新型コロナウィルスの感染拡大を含む多くの問題について意見を共有した。

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　グテーレス事務総長は、新型コロナウィルスの感染拡大はほとんど国家、特に紛争地域において、依然大きな影響を与え続けていると確認した。
　グテーレス事務総長は、各国にある国連機関や平和維持活動のミッションはこの間、任務の遂行において多くの調整を行っており、各国の感染症拡大対策の支援を優先するようになっていると述べた。
　各ミッションは、現地の地域住民の共同体への直接的支援を行うべく、多くの具体的な行動を展開した。グテーレス事務総長はまた、事務局とともに最近打ち出した多くの包括的措置についても言及した。
　グテーレス事務総長は、世界中で多くの国家や紛争当事者が無条件停戦への呼びかけに応じてくれたと述べた。しかし、世界の一部の紛争の状態は依然として複雑な情勢である。
　グテーレス事務総長によると、現在の国際情勢において、非常任理事国10か国は重要な役割を担っており、平和維持や国際安全保障に貢献するための具体的措置の推進を支援することができるという。実際のところ、これまで、非常任理事国10か国は、月ごとの輪番制で安全保障理事会の議長国を務めた際、どの国も非常に現実的で多様な意見を出してきたという。
　非常任理事国10か国は、国連事務総長および国連事務局が各国の新型コロナウィルスの感染拡大対策への支援に多大な労力を注いできたことを高く評価した。
　各国大使は、事務総長の多くの提案やイニシアティブが現実的な作用をもたらし、国際協力の調整に貢献し、感染症拡大の影響に対する人々の認識を向上させ、さらに、特に最も被害を受けている地域を中心に、貴重な資源を動員させ、人道危機に直面している数百万人の人々の支援に貢献したと述べた。
　各国大使はまた、全世界的な停戦呼びかけのイニシアティブは、多くの前向きな効果をもたらし、現在の最大の脅威である新型コロナウィルスの感染拡大対策に資源を集中するための条件整備にも貢献したと述べた。
　非常任理事国10か国としての意見を共有したダン・ディン・クイ大使は、感染症拡大対策におけるこれまでの数か月間の事務総長の尽力を評価し、その尽力が感染症の拡大防止に現実的な意義があったとともに、世界最大の組織としての国際連合の前向きなイメージや役割を確認し、国際社会の共通の発展に大きく貢献したと述べた。
　ダン・ディン・クイ大使は、ベトナムは非常任理事国10か国、そして、国連安全保障理事会の他のメンバー国とも緊密に調整し、国際社会の平和と安全の維持、感染症拡大対策、持続可能な発展の推進に向けた事務総長の努力を支持していくと確認した。
　慣例により、非常任理事国10か国は毎月、事務総長との非公式のワーキング・ランチを行い、その月の緊急に関心を持つべき諸問題について意見を交わしている。
　新型コロナウィルスの感染拡大により、国連本部での活動中止を余儀なくされて以降、ワーキング・ランチは開催されていなかった。ベトナムは５月の非常任理事国10か国のコーディネーター国として、安全保障理事会の活動維持を保障すべく、オンラインでの開催をベースにして、同活動の開催を積極的に推進した。

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（ 翻訳者:金井千夏 ）
（ 記事ID:5331 )