政府、南北高速鉄道プロジェクトを国会に上程
2020年05月22日付 VietnamPlus 紙
欧州の国の高速鉄道
欧州の国の高速鉄道

 南北高速鉄道プロジェクトは現在、プレ・フィージビリティ・スタディー(プレFS/実行可能性調査の予備調査)の報告書が審査されており、承認されれば、政府は国会に提出し、国会での審議、採択を目指す。

 交通運輸省が最近、国会に提出したばかりの報告書によると、国家審査評議会は現在、首相による2019年7月11日の首相決定第859号決定に基づき、南北高速鉄道プロジェクトのプレFS報告書の審査を行うための各手続きを行っている。その上で、政府は国会に提出し、国会での審議、採択を目指す。
 これより先、交通運輸省は、2019年2月14日付の交通運輸省報告第1281号を作成し、首相に提出して、南北高速鉄道プロジェクトのプレFS報告書について報告した。
 交通運輸省が首相に報告した、2021年までの段階を見込んだ鉄道輸送分野の発展の方向性によると、南北鉄道はアップグレードと段階的な現代化が集中的に行われる。また、再チェックを続けながら、既に調査の行われているプロジェクトへの投資を呼びかける。さらに、南北高速鉄道のプレFSをもとに、資金、科学技術、テクノロジーなどの準備に集中する。
 2021年から2023年までの段階では、投資の準備作業を完成するための資本のバランスと配分を行い、計画に沿ったプロジェクトへの投資を実行する。特にハイフォン港、カイメップ・ティーバイ港まで鉄道を接続する。そして、投資の第一段階の実施に向け、南北高速鉄道への投資の準備作業を完成する。
 2032年から2050年までの段階では、引き続き投資を行い、南北高速鉄道全線の完成を目指す。

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 交通運輸省の報告は、ハノイ‐ホーチミン市間の高速鉄道の改修、改善についても言及し、現在、既に配備された資金(2016年から2020年までの中期計画の予備費からの7兆ドン)をもとに、交通運輸省は、ハノイ‐ホーチミン市間の高速鉄道の改修、改善のために重要となる鉄道案件4件すべてを承認し、現在、施工図面の作成が行われている。
 計画によると、交通運輸省は2020年5月には最初の入札パッケージを着工しており、2021年中の完成を目指して努力する予定である。
 その一方で、2021年から2025年までの公共投資計画の準備に向け、交通運輸省は2019年10月から、ベトナム鉄道局と鉄道プロジェクト管理委員会に対し、プレFS報告書の準備、作成を行うとともに、現在ある鉄道路線の改修、改善を引き続き行うため各プロジェクトの投資指針を作成し、さらに、計画に基づいた新たな路線への投資に関する調査を行うよう指示している。
 現在、各関係組織は、交通運輸省が権限を有する機関に承認を求めるか、あるいは、交通運輸省の権限で承認できるようにするか、そのための検討を行っている。
 交通運輸省が提出した計画によると、南北高速鉄道は全長1500km以上で、20省市を通過する。鉄道は電化され、複線、軌間は1435mm。総投資額は1340兆ドン(587億1000万USドル相当)。設計速度は時速350km、運行速度は時速320kmで、速度の実現は2段階に分けて行われる。こうした目標を実現するため、インフラ投資の総額の80%は国家予算から拠出され、残りの20%は民間から投資を誘致し、動力車両や駅舎の整備に充てられ、投資資金の回収を目指す。

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( 翻訳者:天野友亜、坂入菫 )
( 記事ID:5332 )