インドネシア国内のコロナウイルス感染者数グラフが上昇、われわれには何ができるのか
2020年06月19日付 Kompas 紙
距離を保って着席するMRTの乗客
Kompas.com配信
インドネシアにおけるコロナウイルス感染者は増加し続けている。それどころか、そのグラフは上昇する一方だ。
6月17日新たに1,031人が感染し、インドネシアにおけるコロナウイルスの総感染者数は41,431人に上り、東南アジアで最多となった。
6月18日現在、さらに1,331人が新たに感染し、総感染者数は42,762人となった。
それどころか、本日の感染者数の増加は、インドネシアで初めて感染が確認されて以来最高値を記録した。
ジャカルタ首都特別州とジャワ島東部、特にスラバヤは、いまなお一日当たりの感染者数の増加がもっとも著しい地域として、国内全体の感染者数を大きくしている。
ガジャマダ大学の疫学専門家のリリス・スハンドノ氏は、ここ数週にインドネシアでコロナウイルスの感染者を増加させたいくつかの要因があると話す。
スラバヤでは、同氏によると、地域内における広範囲な感染の発生により、感染者数は高い。
同氏は6月17日に本紙の取材に対し、「感染者数の増加は、ジャカルタ、スラバヤ、マカッサルといういくつかの地域でもっとも大きく、状況はそれぞれ違う」と答えた。
「スラバヤでは、現時点で未だ広く感染が起こっていることが明らかである。したがって、感染の拡大を防ぐことが重要だ」と同氏は続けた。
一方、これに先立って1日当たりの感染者数に減少がみられたジャカルタでは状況が異なっている
ドニの愛称で知られるリリス・アンドノ氏は、ジャカルタでの感染数の増加は、断食明け祭日と大規模社会的制限(PSBB) が緩和したという国民の認識の相互的要因によるものだと考えられると述べた。
このことは、3月から5月までは約60%低下していたジャカルタの移動者数が、ルバランの終わりには再び上昇していたというデータによって明らかになった。
「移動量の増加ゆえの結果であると感じている。レバラン後であること、そして大規模社会制限が緩和したという認識により、感染は終わらないまま、再び増加が起こった」と同氏は説明した。
一体何が私たちにはできるだろうか?コロナウイルスの拡大を抑えるために、社会は距離を保つこととマスクの着用を守るべきだと同氏は述べた。
なぜなら、その二つの方法を除いて、ウイルス感染を抑える効果的な方法がまだ他にないためだ。
「ソーシャル・ディスタンスを守り、マスクを着用する。その他に方法はない」と同氏は述べる。
一方、コロナウイルス対応緊急対策本部公共通信チームのレイサ・ブロト・アスモロ氏は、他の人と共有する物を触った後は、できるだけ頻繁に手洗いするするよう市民に呼びかけた。
手洗い設備が限られた場合であっても、手指消毒剤を持ち歩くように同氏は市民に求めている。
6月15日のKompas.comの報道においても、同氏は以下のように述べた。「覚えておいてほしい、もし手洗い設備が沢山なかったとしても、手指消毒剤を持ち歩くように」
具合が悪いと感じたときは、家にいるように同氏は呼びかける。コロナウイルスに曝される危険性が上がるからだという。
同氏は社会全体に向けて、オフィスや市場、公共空間の一つ一つを清潔に保つよう気を付け、また日常的に消毒を行うよう再度警告した。
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